一部の治療薬に耐性をもつ結核「薬剤耐性結核」を、従来よりも短期間、安全、かつ効果的に治せる治療法を普及させ、そのために必要な診断検査の普及を急ぐよう各国政府と資金拠出機関に対し求める──。3月24日の世界結核デーに先立ち、国境なき医師団(MSF)は、世界保健機関(WHO)や他団体とともに「行動への呼びかけ(Call to Action)」に署名した。MSFは同時に、薬剤耐性結核患者の治療開始にあたって重要となる診断機器『GeneXpert』を製造する米セフィエド社に対し、同機器を使った検査価格を引き下げることも改めて要請する。