2023年06月09日18時15分 / 提供:PR TIMES
独立行政法人国立科学博物館(館長:篠田謙一) の林峻研究員(理工学研究部理化学グループ)、東京都立大学大学院 都市環境科学研究科の遠藤伸二(博士前期課程修了)、三浦大樹准教授、宍戸哲也教授からなる研究グループは、自動車排ガス浄化触媒の耐久性を劇的に向上させる触媒調製手法を開発しました。活性成分である貴金属元素の複合クラスター化を利用する画期的手法によって調製した触媒は、1000ºCにも及ぶ高温で劣化処理を施しても性能がほとんど低下しませんでした。先進国では電気自動車の普及が進むものの、新興国を中心として自動車需要が増加し排ガス規制が強化される中、貴金属を大量に使用する自動車排ガス浄化触媒の耐久性向上は、貴金属使用量の低減や環境負荷の軽減のために重要な技術です。本手法は既存の技術との組み合わせが可能であり、相乗効果が期待されます。
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