2025年09月03日08時10分 / 提供:PR TIMES
~第1弾として「インダストリアルインテリア」を考察~
住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォーム「RoomClip」を運営するルームクリップ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:高重正彦、以下ルームクリップ)が「RoomClip 住文化アーカイブプロジェクト」の第1弾として取り組んだ、神野由紀教授(関東学院大学、以下神野教授)との共同研究の結果、第67回意匠学会大会にて神野教授により「インダストリアルデザインとインダストリアルインテリア-SNS投稿調査からみた大衆における「インダストリアル」の消費-」というタイトルで発表されたことを報告いたします。本プロジェクトは、RoomClipに蓄積された650万枚以上の住まいの実例写真とそれに紐づくデータを文化的資源として位置づけ、その学術的価値を探究するとともに、社会に広く還元することを目指す取り組みです。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/6383/219/6383-219-ba362ac8306304f6e0b3e89e2320dace-1920x1005.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【プロジェクト立ち上げの背景】
RoomClipには2012年のサービス開始以来、全国の生活者から日々の住まいや暮らしに関する実例写真が投稿され続けており、現在では650万枚を超える写真データが蓄積されています。これらのデータは単なるインテリア写真ではなく、日本人の住空間に関する意識や実践の変遷を映し出す貴重な文化的資料となっています。
ルームクリップは、こうした「日常の創造性」の記録が、単なるSNSコンテンツを超えた社会的・文化的価値を持つものであり、将来的には日本の住文化研究における貴重な資料になりうると考えています。こうした認識のもと、この膨大なデータを後世に残し、その価値を高めていくための取り組みとして本プロジェクトを立ち上げました。
【第1弾の取り組み:神野由紀教授(関東学院大学)との共同研究について】
本プロジェクトの第1弾として実施したのが、インテリアデザイン史・消費文化研究の専門家である関東学院大学の神野由紀教授と連携した共同研究です。
神野教授が研究代表者を務める「日本における趣味の大衆化とインテリア実践に関する考察」は科学研究費助成事業に採択されており(研究課題番号:24K15625)、本プロジェクトはその研究とも連携しています。
2025年4月から7月にかけては、神野教授の研究室と連携したデータ分析を行い、研究成果の一部が学内展示されました。
(参考)関東学院大学ニュース(2025年7月23日)
https://univ.kanto-gakuin.ac.jp/topics/20250708-0001.html
今回の第67回意匠学会大会では、大会のテーマである「建築・アート・工芸の育ち方 ―結果としてのサステナビリティ―」に基づき、先述の学生の研究成果を踏まえた研究内容が神野教授より発表されました。
【第67回意匠学会大会について】
テーマ:「建築・アート・工芸の育ち方-結果としてのサステナビリティ-」
日 時:2025年8月26日(火)-8月28日(木)
会 場:京都女子大学
【意匠学会について】
意匠学会は、1959年の創立以来、広い意味でのデザイン研究の推進にむけて活動している学会です。建築・絵画・彫刻・工芸・音響・映像なども含めて、デザインの歴史、デザインの思想、デザインの実践、そのいずれにも力を入れています。これまで各種研究会を開催したり、国際会議を主催したりもしてきました。学会員は、研究大会・研究例会・学会誌をとおして、研究の質を高めて成果を公表するだけでなく、異なる分野の研究者とも交流ができます。歴史ある意匠学会は、デザインを文化として成熟させていく活動をさらに重ねてゆきます。
(意匠学会公式WEBサイトより抜粋 https://www.japansocietyofdesign.com/ja/about/)
【神野由紀教授(関東学院大学)のプロフィールとコメント】
神野由紀
関東学院大学人間共生学部 教授
専門は近現代の日本のデザイン文化史。
■主な著書
『趣味の誕生』勁草書房、1994年
『子どもをめぐるデザインと近代』世界思想社、2011年
『百貨店で〈趣味〉を買う』吉川弘文館、2015年
『趣味とジェンダー』(編著)、青弓社、2019年 など
■コメント
デザイン文化研究においても、SNSデータを資料として活用しなければならない時代が来
ていると思います。特に一般の人々のデザインの実践や趣味を理解するため、人々の投稿
写真はこれまでにない分量の、非常に有効で活きた資料になります。今回のインダストリ
アルインテリアは、学生も巻き込みながら楽しく調査をさせていただきました。これを端
緒として、SNSにどのような研究の可能性があるか、これから模索を始めたいと思いま
す。
【RoomClipについて】
家具や家電、雑貨などのインテリア写真の投稿、閲覧からアイテムの購入までできる、住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォームです。スマートフォンアプリとインターネットのウェブサイトを展開しています。現在月間ユーザー数は600万人、写真枚数は650万枚を超えます。RoomClipは日本で最も「実際に人が生活している部屋の写真とデータ」が集まっているサービスです。雑誌やテレビなど年間に100以上の媒体でRoomClipユーザーが紹介されています。
【RoomClipの商品開発・マーケティング支援について】
ルームクリップ株式会社では、RoomClipに蓄積したデータや利用ユーザーへのインタビューなどを元に導き出したインサイトを活用し、住生活領域の企業様の商品開発やマーケティングの支援を幅広く行なっています。活用できる定量データはRoomClipに投稿された写真データのほか、タグやコメント、検索キーワード、写真に対するいいねや保存などのアクティビティなど多岐に渡ります。またユーザーのデプスインタビューや座談会などを通じて、定性インサイトを深掘りした分析レポートも提供しております。
【ルームクリップ株式会社について】https://corp.roomclip.jp/
代表者:高重正彦
設立:2011年11月24日
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷1-28-1
事業内容:「RoomClip(ルームクリップ)」の企画・開発・運営、「KANADEMONO(カナデモノ)」の企画・製造・販売、インテリアの仕入・販売、その他EC・D2Cに関する事業
RoomClip(https://roomclip.jp/)
RoomClipビジネス(https://biz.roomclip.jp/business)
RoomClip住文化研究所(https://lab.roomclip.jp/)
KANADEMONO(https://bydesign.co.jp/)
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