2023年01月14日17時45分 / 提供:PR TIMES![]()
 神戸は都市近郊に里山が広がっている自然豊かな都市であり、この豊かな自然環境は神戸が誇る財産です。しかしながら、社会経済の変化によって、人の暮らしの中で里山の利用が減少し、耕作放棄地や手入れが行き届かない森林の増加、藪や竹林の拡大、水路やため池の管理不足等によって、かつて普通に見られたアカトンボやキキョウなどの生物が見られなくなるなど、生物多様性が失われつつあります。
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 里山の豊かな自然の恵みを享受するとともに次の世代に残していくためには、SDGsの観点も踏まえながら、持続的に生物多様性を守り、育てることが重要です。神戸市は、「KOBE里山SDGs戦略」を策定して、市民・企業・学校・NPO・行政等が互いに連携しながら目指すべき里山を実現するための方針を示すとともに、具体的な施策を展開していきます。
 1.目指すべき里山
 多種多様な動植物を育み、人と自然が共生する里山の価値が多くの人々に広く共有され、保全・管理・利用が継続的に行われることで、生物多様性がもたらす多様な恵みを持続的に享受できる里山
 2.里山の主な課題
 (1)里山林の荒廃
 (2)耕作放棄地の増加やため池の荒廃
 (3)外来生物・有害鳥獣の被害の増加
 3.戦略
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 (1)里山を「知る」:里山をまもることは生物多様性にとって大切なことであることを知る。また積極的に発信をして、つなぎ、ひろげる。
 (2)里山を「まもる」:多様な生物が生息・生育する里山の豊かな生物多様性を守る。
 (3)里山活動を「つなぐ・ひろげる」:里山の活動が市民・企業・学校・NPO・行政等の多様な主体とつながり、広がり、持続的な活動になるよう、市民の参画と産学官の連携により推進する。
 4.具体的な施策例
 (1)里山を「知る」
 ○里山の魅力の発信
 里山の水田、畑、ため池、草地、森林などの美しい景観や多様な動植物が生息・生育する環境など、里山の魅力を発信する。
 (2)里山を「まもる」
 ○里山保全区域の認定
 里山の生物多様性が豊かに維持され、ニホンイシガメやベニイトトンボ、オカオグルマやキキョウなどのシンボル種を始めとした多種多様な動植物が生息・生育する地域を里山保全区域として認定し、重点的に保全を進める。
 (3)里山活動を「つなぐ・ひろげる」
 ○里山保全のための人材育成
 里山保全に意欲のある民間企業やボランティア等の団体について、里山保全区域の地権者や保全活動団体等とつなぐことで里山保全活動を持続可能な取り組みにしていくとともに、新たな担い手の確保や経済的支援等につなげる仕組みを整備する。
 5.閲覧方法
  「KOBE里山SDGs戦略」は、以下の神戸市ホームページに掲載しています。
 https://www.city.kobe.lg.jp/a66324/kurashi/recycle/biodiversity/satoyama_sdgs.html
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