2025年08月22日08時10分 / 提供:PR TIMES
社会インフラDXのリーディングカンパニーである株式会社センシンロボティクス(本社:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:北村 卓也、以下「センシンロボティクス」)は、新たに、生成AIを活用した画像診断サービスを展開いたします。本サービスにより、インフラ設備の点検・診断業務における一次診断の自動化を通じて、作業の効率化と高度化を支援します。
センシンロボティクスはこれまでも、各種デバイスを活用したインフラ設備点検分野において、データ取得から利活用までを支援してきました。近年、マルチモーダル*1な大規模言語モデル(LLM)や生成AIの進化に伴い、インフラ現場でもその応用を求める声が高まっています。また、膨大な画像データを、どのように整理・分類し、有用な情報として活用していくかが新たな課題となっています。こうしたニーズに対応するため、センシンロボティクスは生成AIを活用し、一次診断の自動化を可能にする新機能を開発しました。
*1 マルチモーダル…ChatGPT(GPT-4o)やGeminiなど、画像を見て内容を理解し、言葉で説明できるAI技術。テキストに加え、画像や映像など複数の情報を同時に扱えることが特長。
サービス概要
本サービスは、AIアプリケーション開発プラットフォーム『SENSYN CORE』のデータ管理機能『SENSYN CORE Datastore』に従来の機械学習(SENSYN ML)に加えて生成AIを組み込んだ新たなソリューションです。取得したデータを『SENSYN CORE Datastore』にアップロードし、あらかじめ設定したワークフローに沿って生成AIと連携することで、画像解析を行い、設備状態の一次診断を自動化します。これにより、ハードルが高かったAI活用をスピーディーにはじめられるだけでなく、さらなる精度が求められる対象物については、個別にカスタマイズしたAI開発も可能です。
主な機能
1.検出したい対象を日本語で指定
「赤い車」「ごみ」「ひび割れ」といった自然な日本語の指示に基づき、画像の中から該当する対象を『SENSYN CORE Datastore』が自動で検出します。これまでの画像診断では、はじめに対象物の画像をたくさん集めることから始めることが一般的でしたが、『SENSYN CORE Datastore』が持つ生成AI機能ではそれが不要となり、導入の負荷が大幅に削減されます。
2.画像の内容を自動で文書化し記録に活用
画像に何が写っているかを『SENSYN CORE Datastore』が自動で解析し、説明文をコメントに記録します。これまでは、1枚ずつ人の手で画像を確認し、写っている対象を確認する必要がありましたが、『SENSYN CORE Datastore』が自動で全画像を解析することで、人手による確認作業を効率化します。これらの機能は日本語で調整を行うことができるため、AIの専門的な知識を要することなく画像解析を業務に活用することができます。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/28447/130/28447-130-430a6fef7cd8f292cd23bfdca2f05f5a-750x500.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
生成AIを活用した対象物の検出(サンプル画面)
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/28447/130/28447-130-ff30d81cac85bd5c0041d94a0ddf52c7-750x500.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
画面に写る内容を生成AIを活用してコメントとして表示(サンプル画面)
【活用イメージ例】
現場での巡回業務を効率化
現場巡回業務では、一度の巡回で数十から数百枚の画像が記録されます。『SENSYN CORE Datastore』にこれらの画像をアップロードすると、すべての画像が解析され、「異常あり」「異常のおそれあり」といった分類が自動で行われます。 これにより、現場で業務を担当される方々は異常と判定された数枚の画像確認に集中できます。また、月次点検や臨時点検など、普段と異なる観点での点検が必要な状況でも、業務担当者が解析設定の日本語を調整するだけで、様々な解析要望に対応することが可能です。
今後
センシンロボティクスは、今後も生成AIをはじめとした先端技術の活用を通じて、インフラ設備点検・巡視業務のさらなる高度化・効率化を推進してまいります。
センシンロボティクスについて
センシンロボティクスは『社会の「当たり前」を進化させていく。』をミッションに掲げ、社会や企業が抱える課題を、AI×Dataの力で解決する社会インフラDXのリーディングカンパニーです。
日本、そして世界を支える社会・産業インフラの現場に存在する「労働力不足・安全に対するリスク・上昇するコスト」などの課題を、AIを始めとする最新のテクノロジーを駆使し、誰にでも扱えるデータ利活用のためのソフトウェアソリューションで解決します。 豊富なプロジェクトで得られたノウハウと、独自のソフトウェア開発プラットフォーム「SENSYN CORE」を活用し、コンサルティングからシナリオ策定、ビジネス実現性の評価、技術・システム開発、実業務への定着化まで一気通貫で支援、老朽化するインフラ点検や、少子高齢化による労働人口の減少、激甚化する災害といった社会課題を解決しサステイナブルな未来を実現していきます。
本社所在地:東京都品川区大井一丁目28番1号 住友不動産大井町駅前ビル4階
設立:2015年10月
代表:代表取締役社長 CEO 北村 卓也
https://www.sensyn-robotics.com/
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