2025年06月03日17時45分 / 提供:PR TIMES
大阪ガス株式会社(代表取締役社長:藤原 正隆、以下「大阪ガス」)は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(理事長:石村 和彦、以下「産総研」)とともに採択された、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)の「グリーンイノベーション基金事業*1/CO2等を用いた燃料製造技術開発プロジェクト」の「SOECメタネーション技術革新事業」のもとSOEC*2メタネーションの開発を進めています。このたびベンチスケール試験施設が完成し、本日、竣工式を行いました。
大阪ガスが社会実装を目指すSOECメタネーションは、SOEC電解装置において再生可能エネルギー(以下「再エネ」)等を用いて水やCO2を電気分解し、生成した水素や一酸化炭素からメタン合成反応装置において触媒反応を用いてe-methane (以下「e-メタン」)を合成する技術です。
この技術の特徴として、原料として外部水素の調達が不要で水とCO2から一気通貫でe-メタンを製造することができます。また、高温(約700~800℃)で電気分解することにより、必要な再エネ電力等を削減できます。さらにメタン合成時の排熱を有効活用できるため、従来のサバティエ反応メタネーション(約55~60%)を大幅に上回る、約85~90%というエネルギー変換効率*3を実現できる可能性があります。これにより、再エネ電力が大きな割合を占めるe-メタン製造コストの大幅な低減が期待できます。
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