2025年06月25日16時40分 / 提供:PR TIMES
2025年6月24日、日本東京発 - ミッションクリティカルなインテリジェントシステム向けソフトウェアを提供する世界的なリーダーであるウインドリバーの日本法人、ウインドリバー株式会社(本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 中田 知佐、以下ウインドリバー)は、世界をリードする総合モーターメーカーであるニデック株式会社(本社: 京都府京都市 代表取締役社長執行役員: 岸田 光哉、以下ニデック)の水冷式の冷却システムにWind River Linuxが採用されたことを発表しました。
近年、ICT(情報通信技術)サービスの運用を支えるデータセンターでは、CPUやGPU、ASICなどの高性能化に伴う熱負荷の増大により、水冷システムへのニーズが高まっています。特に急速に普及しているAI(人工知能)サーバーは、画像処理半導体(GPU)で大量のデータを処理する必要があるため、消費電力や発熱量が多くなります。そのため、データセンターの熱対策は、従来のファンによる空冷式の冷却システムに代わり、より高い冷却能力を持ち消費電力の削減を実現する水冷システムが今後主流になることが見込まれています。
ニデックの水冷システムの中心にあるCDU(Coolant Distribution Unit)は、冷却液を各サーバーへ送り出し、プロセッサーの冷却により温められて戻ってきた冷却液を熱交換器で再び冷却し送り出す機能を持つ機器で、サーバーの稼働状態や冷却液の温度変化を常時監視し、送り出す冷却液の流量等を制御することにより、常にサーバーを過熱から守り最大の計算パフォーマンスを引き出すためのデータセンターの重要な機能を担っています。このCDUの安定的な動作を保証し、ネットワークの脅威から機器を守ることは、これからのAIデータセンターの生命線となります。Wind River Linuxは、このニデックの水冷システムの監視/操作を実現する制御システムのOSとして利用されています。
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