2025年07月15日07時10分 / 提供:PR TIMES
粉塵を飛散させないブラスト工法と短工期の新補強工法でインフラ維持の革新を発信
三谷産業株式会社(本社:石川県金沢市、代表取締役社長:三谷 忠照、以下 三谷産業)とグループ会社のアウロステクノロジーズ合同会社(本社:石川県白山市/職務執行者CEO:内田 大剛、以下 アウロステクノロジーズ)は、2025年7月23日(水)~25日(金)に東京ビッグサイト 東展示棟で開催される「メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2025」に、共同で出展いたします。
「メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2025」は、社会インフラの維持管理・防災・レジリエンス向上に特化したソリューションが一堂に会する展示会です。構造物の維持管理や老朽化という社会課題に対して、人と環境にも配慮した革新的な技術で新たな可能性を提示する三谷産業・アウロステクノロ ジーズの取り組みをぜひご覧ください。
■出展内容
1. 三谷産業 ケミカル事業部「バキュームマシンブラスト工法(特許出願中※1)」
ブラストとは、表面処理加工の一種で、対象物に研削材を衝突させることで表面を斫(はつ)る物理的な処理方法です。対象となるのは、煙突、トンネル、橋梁、建屋、タンクなどの壁面が想定されます。三谷産業が提案する「バキュームマシンブラスト工法」は、一般的に広く用いられている「ハンドブラスト工法」とは異なり、足場や養生が不要で、有害な粉塵や有害物質を含む塗膜の飛散がないため、作業員や周囲環境への健康・環境被害の抑制が可能です。これまでに、原子力発電施設の煙突内壁や、球形ガスホルダーの低濃度PCB塗膜※2除去工事等の実績があります。
昨年には、必要な箇所のみを均等かつ正確に斫る施工面に対する平準化技術を確立し、本技術に関して特許を申請しました。同時に、国土交通省が運用する新技術情報提供システム「NETIS」への登録も申請中です。今後は、建物の内壁の天井や隅角部などの壁面に対応する専用機の開発も進める予定です。
※1球形ガスホルダー向けや均一施工技術において
※2 PCB(ポリ塩化ビフェニル)という有害な化学物質が含まれた塗膜
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/32549/103/32549-103-1c379b605d12bd176e5edddc8d4336de-1525x368.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
左:三谷産業のブラストマシン 中:壁面塗膜剥離の様子 右:バキュームマシンブラストとハンドブラストの比較
展示ブースでは、ブラストマシンの実物と特許技術を活用した施工面のサンプル展示をご覧いただけます。
2. アウロステクノロジーズ「APLASシート工法(NETIS登録技術)」
新たに開発した「APLASシート工法」は、老朽化した橋梁やトンネル、建築物等の補強工事の工期短縮とコスト削減を図る新工法で、NETISに登録されています(NETIS登録番号:KK-240024-A)。
同工法では、当社のコア技術であるプラズマ表面改質技術により、CFRTPシートに高い接着性を付与した軽量かつ高強度な「APLASシート」を専用接着剤でコンクリート構造物等に貼り付けて、補強を行います。
APLASシートは、高速道路の技術研究・開発を担う株式会社高速道路総合技術研究所(NEXCO総研)が定める品質規格を満たしており、同工法は一般的に用いられる炭素繊維接着工法と比較して、同等以上の補強効果を有します。また、樹脂をあらかじめ含浸させたシートは、現行工法で必要とされていた一部の施工工程を省くことができるため、作業時間を約40%短縮※3できることが確認されています。これにより、直接工事費の抑制や現場作業者の負担軽減にもつながることが期待されます。さらに、厚さ約0.25mmのフレキシブルなシートはロール状で保管でき、重ね継手施工や熱による曲げ加工にも対応可能です。CFRTPはリサイクル性にも優れており、環境負荷の低減にも貢献します。
※3 アウロステクノロジーズにて実施した施工試験の状況下による結果に基づきます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/32549/103/32549-103-296592e826c886cfbb8038c2c9ca7b3e-3900x2600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
左:炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP)にプラズマ処理により高接着性を付与した「APLASシート」
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/32549/103/32549-103-9ff5c4d9a1a36572cb7ab414a67182f7-1280x720.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
右:炭素繊維接着工法と「APLASシート工法」の施工工程の比較
展示ブースでは、実際にAPLASシートを手に取って、軽さ・柔軟性・質感などを体感していただけるほか、施工の様子や補強効果試験に関する映像もご覧いただけます。
■メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2025 概要
[表: https://prtimes.jp/data/corp/32549/table/103_1_eecd264c36a929848e1cdb4352e472da.jpg?v=202507150745 ]
(補足情報)
【三谷産業グループについて】https://www.mitani.co.jp/
石川県金沢市で創業して97年、ベトナムで創業して30年の複合商社です。北陸、首都圏、ベトナムを拠点に、化学品/情報システム/樹脂・エレクトロニクス/空調設備工事/住宅設備機器/エネルギーの6セグメントで事業を展開しています。商社でありながら、時にメーカーとして、また時にコンサルタントとして、お客さまにとっての最適を追求するとともに、「創業90年を越えるベンチャー企業」として更なる進化へと挑戦しています。
2025年3月期:連結売上高 103,072百万円/連結従業員数 3,563名
【アウロステクノロジーズについて】https://www.auros.co.jp/
アウロステクノロジーズは、プラズマ技術に関する豊富な技術力とノウハウを有するプロフェッショナルチームです。「基幹産業における接着課題を解決し、人々の生活を豊かにする」をミッションに掲げ、プラズマ表面改質技術を活用してさまざまな素材の接着性の課題に挑み、未来の社会を見据えながら日々、研究活動と製品開発に取り組んでいます。お客様のニーズに合わせたプラズマ受託加工サービスも展開しています。
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