2025年07月03日01時40分 / 提供:PR TIMES
日本メナード化粧品株式会社(愛知県名古屋市中区丸の内3-18-15、代表取締役社長:野々川 純一)はこれまでに、名古屋大学大学院 生命農学研究科 森林化学研究室(名古屋市千種区不老町、准教授:青木弾)及びあいち産業科学技術総合センター(愛知県)と共同で、化粧品や医薬品などに配合されている成分がどのように皮膚へ浸透していくのかについて、より生体に近い状態かつ3次元でイメージングできる技術を開発しました※。今回、この技術を活用することにより、皮膚に塗布したビタミンCの皮膚内部への浸透経路を立体的に解析することに成功しました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/48666/89/48666-89-3c42f1111cea7e6bc08ad5ff18a0d621-2060x1014.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
皮膚に塗布された成分は、皮膚内部へ浸透して目的の部位に到達し、その効果を発揮します。この成分の浸透経路や浸透速度を評価することは、効果を最大限に引き出す上で重要です。これまでメナードは、名古屋大学大学院 生命農学研究科 森林化学研究室とあいち産業科学技術総合センターと共同で、皮膚を凍結させた状態のままで内部に浸透した成分を3次元解析できるイメージング技術を開発しました※。今回の研究ではこのイメージング技術を活用し、皮膚に浸透したビタミンCの分布を詳細に解析しました。その結果、角質層においては角質細胞内よりも辺縁部により多く分布していること、角質層と顆粒層の間で顕著に分布が減少していることが確認できました。このことから、ビタミンCの浸透経路としては細胞間を通る経路と細胞内を通る経路が存在し、細胞間を通る経路が優勢であること、角質層と顆粒層の間には浸透を制御する障壁が存在することが推察されました。本研究は、成分の浸透特性や各層における浸透の違いに基づいた化粧品の浸透技術の開発に応用していきます。
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