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Laboro.AIおよびCAGLA、 最先端の技術が集まる「ISWC 2025 Challenge Track」にて 主著論文採択

2025年08月15日15時45分 / 提供:PR TIMES

オーダーメイドのAI・人工知能ソリューション開発およびAI導入コンサルティング『カスタムAI』を展開する株式会社Laboro.AI(ラボロエーアイ、東京都中央区、代表取締役CEO椎橋徹夫・代表取締役COO兼CTO藤原弘将。以下、当社)のエンジニアリング部メンバーと子会社CAGLA(愛知県豊田市、代表取締役 飯銅英隆。以下、CAGLA)のエンジニアメンバーによる主著論文が、知識グラフとAI技術との交差分野における主要な国際会議の一つであるISWC 2025 Challenge Trackに採択されたことをお知らせいたします。

「ISWC 2025 Challenge Track」とは、2025年11月2~6日に奈良で開催される第24回国際セマンティックウェブ会議(International Semantic Web Conference, ISWC 2025)において、共通タスク形式で知識処理システムを競争・比較する「競技トラック」のことです。
なお、今般採択された論文は、「ISWC 2025」にて発表予定です。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/27192/56/27192-56-a36788a52311cc3b8ef2ce0c243e84b6-3333x798.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

研究概要 当社は、「ISWC 2025 Challenge Track」内で開催された、大規模言語モデル(LLM)を用いて非構造化テキストから構造化された知識を抽出・整理するグローバルチャレンジ「LLMs4OL」に参加いたしました。
本研究では、以下の2つのタスクに取り組みました。
- タスクA - Text2Onto: ドメイン固有の文書から、ドメインオントロジーの構築に利用できる重要な用語を抽出するタスク
- タスクC - Taxonomy Discovery: 抽出された用語間の関連性を特定し、例えば、より広範な概念やより具体的な概念を判断して階層構造を形成するタスク

これらのタスクにおいて、当社とCAGLAの協働チームはLLMを活用し、綿密に設計されたワークフローとプロンプトを組み合わせた軽量なシステムを構築いたしました。この独自のアプローチは、手作業を最小限に抑えながらも非常に強力な結果をもたらし、タスクAで総合1位、タスクCの特定のドメインにおいても2位という高評価を獲得いたしました。
研究背景 業界を問わず、企業が持つ貴重な情報は、文書、メール、マニュアル、報告書といった多岐にわたる形式で存在し、多くの場合、非構造化テキストとして各部署やシステムに散在しています。これにより、必要な情報の検索や部署を横断した関連付けが困難であるという課題が長年存在していました。
この課題を解決する有望なアプローチとして注目されているのが知識グラフです。知識グラフは、人、製品、プロセス、イベントといった重要な概念を相互に関連付け、その関係性を明確に示します。例えば、法務部門では法律、条項、関連判例を、医療分野では症状、診断、治療ガイドラインを、カスタマーサポートでは製品機能、既知の問題、トラブルシューティング手順をそれぞれリンクさせることが可能です。これらのつながりにより、人間とAIシステムの双方が、知識を効率的に検索し、推論し、一貫性のある形で再利用できるようになります。
そして、知識グラフの中核をなすのがオントロジーです。オントロジーは、主要な用語、その属性、およびそれらの間に存在する関係の種類を定義し、共有された語彙と知識を整理するための一貫したフレームワークを提供します。これにより、特に複数の情報源を統合する際に、知識グラフの一貫性と明確性を保つことができます。
今後の展望 今回の採択と受賞は、散在する企業知識の整理・活用を促進する技術を、世界的な水準で評価いただいたものです。当社は、オーダーメイドのAI・人工知能ソリューション開発およびAI導入コンサルティング『カスタムAI』を展開する企業として、今後もLLMと知識グラフ技術の研究開発を推進し、企業価値向上に貢献してまいります。
なお当社エンジニアリング部の活動としては、LLMを活用した知識グラフの完全自動エンドツーエンド構築にも取り組んでいます。単にRAWテキストからキータームや関係性を抽出するだけでなく、オントロジーの継続的な精緻化、不一致の検出、そして新たな情報の統合といった一連のプロセス自動化によって、高品質な知識グラフの構築と維持に要する時間、コスト、そして専門知識の必要性を大幅に削減することを目指すものです。
また、今般の研究発表は、CAGLAとの協働によるものです。今後も継続して当社の持つ生成AI/LLM領域の知見と、CAGLAの知識グラフ技術の知見を活用した研究開発と新たなソリューションの開発に取り組んでまいります。また、こうした協働研究を通じて培った知見を活用し、企業の更なる付加価値提供を目指してまいります。

ご参考情報
■株式会社Laboro.AI 会社概要
会 社 名:株式会社Laboro.AI(ラボロ エーアイ)
所 在 地:〒104-0061 東京都中央区銀座八丁目11-1
代 表 者:代表取締役CEO 椎橋徹夫
代表取締役COO兼CTO 藤原弘将
設 立:2016年4月1日
事業内容:機械学習を活用したオーダーメイド型AI『カスタムAI』の開発
カスタムAI導入のためのコンサルティング
U R L : https://laboro.ai/

株式会社Laboro.AIは、オーダーメイドのAIソリューション『カスタムAI』の開発・提供を事業とし、アカデミア(学術分野)で研究される先端のAI・機械学習技術をビジネスへとつなぎ届け、すべての産業の新たな姿をつくることをミッションに掲げています。業界に隔たりなく様々な企業のコアビジネスの改革を支援しており、その専門性から支持を得る国内有数のAIスペシャリスト集団です。

■株式会社CAGLA 会社概要
会 社 名:株式会社CAGLA(カグラ)
所 在 地:〒104-0061 愛知県豊田市曙町5丁目35番地2 ファセット土橋 1階B号室
代 表 者:代表取締役 飯銅英隆
設 立:2017年5月19日
事業内容:企業向けデザインおよびシステムの企画、開発(社内、請負)・PC,スマートフォン、タブレット向けアプリケーション開発(社内、請負)・AIおよびUI/UXの研究開発
U R L : https://cagla.jp/

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