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高摺動・高耐熱フェノール樹脂成形材料のラインナップ拡充について

2025年07月08日04時10分 / 提供:PR TIMES

住友ベークライト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:鍜治屋 伸一)は、高摺動性と高耐熱性を備えたフェノール樹脂成形材料「スミコン(R) PM-5700シリーズ」の製品ラインナップを拡充します。「スミコン(R) PM-5700シリーズ」は、自動車の電動化に伴い電動ポンプ類の軸受用途などで採用が進んでいます。これら電動ポンプ類は機能向上に伴い、摺動部材に対して高温・高負荷での耐久性向上とCO2排出量削減のニーズがあり、これらに対して効果的な材料として、さらなる市場開拓を進めています。
開発の背景
自動車の電動化が進む中で、車載用電動ポンプ(電動ウォーターポンプ (EWP)※1や電動オイルポンプ、電動バキュームポンプ)の機能向上やコスト最適化、および素材のCO2排出量削減が求められています。例えば、バッテリーや発熱する電子部品の冷却で重要となるEWPの構成部品である軸受には、焼結カーボンやPFASの一つであるPTFEを含有するPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)などの高価な材料が用いられています。これらの素材は製造時のCO2排出量が多く、また、焼結カーボンは部品製造時の加工工数が多く部品コストが高くなる傾向にあり、PEEKは摺動面での摩擦熱で溶融するという課題が想定されます。ポンプメーカーは、ポンプの高出力化PEEKのために軸受に高い耐久性を求めており、部品設計の見直しや新素材の活用を積極的に進めています。

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