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国内最高強度(コンクリート強度200N/mm2級)の超高強度コンクリートパイルを開発

2025年10月21日19時10分 / 提供:PR TIMES

日本ヒューム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:増渕 智之)は、中期経営計画「23-27 計画 R」で掲げる事業開発強化の取組みの一環として、国内最高強度となるコンクリート強度200N/mm2級の超高強度コンクリートパイルを開発しました。本技術により、杭径の小径化による省資源化、施工時の掘削残土およびCO2排出量の削減が可能となり、構造安全性と環境性能を両立した「次世代杭」として建築基礎分野への展開を目指します。

近年、建築基礎分野では高支持力工法の普及が進み、杭材に求められる強度が一段と高まっています。現在、既製杭に用いられるコンクリートの最高強度は140N/mm2(当社調べ※)とされていますが、当社はこうした市場のニーズに応えるべく、コンクリート強度200N/mm2級の実物大コンクートパイルを遠心成形で製造することに成功しました。
※建築基準法に基づき国土交通大臣が指定している指定確認検査機関(26団体)を調査(2025/10)
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk_000019.html

さらに、杭の曲げ載荷試験において構造性能が規格値を満足していることを確認しており、実用化への大きな一歩となります。
本技術の活用により、杭の設計支持力が杭材強度によって決定されるケースでは、杭径の小径化
(例:杭径1000mm ⇒ 800mm)が可能となります。これにより、杭に使用する材料の削減に加え、施工時に発生する掘削残土量およびCO2排出量を約35%削減でき、施工プロセスの省力化・効率化に大きく貢献します。
また、既存の高支持力工法との組合せにより、従来の既製コンクリート杭では適用が難しかった構造物への展開も視野に入ります。

当社は今後、第三者機関による評定取得を進め、2028年度の販売開始を予定しています。
今後も、社会インフラを支える企業として、「安全・品質・環境」の三位一体で次世代の基礎技術を提供してまいります。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/130675/13/130675-13-adeae003abacb9941ed0480555b7506d-608x407.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
工場での製造風景<遠心成形>
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/130675/13/130675-13-78505ea55ef3bec8f47f2ed7b4d73aad-610x407.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
曲げ載荷試験風景
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/130675/13/130675-13-4eb4b2ec6a4d468687c8232ad49a0660-614x415.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
杭からのコア採取風景(コア供試体の圧縮強度202N/mm2)

なお、超高強度コンクリートパイルの遠心成形製造方法については、日本ヒューム株式会社と太平洋セメント株式会社で特許出願中です。

<本件に関するお問い合わせ先>
日本ヒューム(株)技術本部
TEL:03-3433-4114
Mail:nhc@nipponhume.co.jp

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