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読む気のしない紙からの挑戦。草加市広報、全国が注目

2025年05月23日18時15分 / 提供:PR TIMES

人に情報を伝えることの意味を、ゼロから問い直した1年。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/150209/6/150209-6-f7ff794ee46bdd4ef93e0881ebd9d370-1800x1222.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

かつて、草加市の広報紙は「読まれずに捨てられる紙」だった。
内容は正しく、情報はきちんと載っている。
それでも、読んでほしい市民には十分に届いていなかった。

その現実を、誰よりも悔しく思っていたのは、つくっていた当人たち──広報課でした。

主導したのは、草加市役所広報課の安高昌輝と西田翼。
現場の空気を読み、全体を動かした安高。
構造から仕組みを設計し直した西田。
ふたりの視点と技術が交差したとき、草加市の広報は変わり始めた。

そしてその取り組みが、2025年、全国広報コンクールでの表彰というかたちで評価された。
──だが、それは「成果」ではなく「通過点」だった。
悔しかったのは、伝える責任を果たせないこと
以前の草加市の広報紙には、特集がなく、写真は少なく、余白もなかった。
税や手続き、災害への備え──暮らしに必要な情報は載っていた。
だが、文字だけの情報紙はあまり読まれていなかった。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/150209/6/150209-6-96ec415b6c51806d3cb4e876aa85aa04-3602x2547.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

「このままだと、市民にとって不利益になる。
それがいちばん悔しく感じていました。」(安高)

当時の担当者たちは、正確に、丁寧に、すべてを伝えようとしていた。
でも、「伝える」と「届く」は違っていた。

その違和感が、草加市の広報改革の出発点になった。
伝えたのに、届かない──その違和感から始まった
最初に見直したのは、紙面の構成だった。
「なぜこの情報を載せるのか」「誰に届けたいのか」──
そうした問いから、見出し・写真・余白・トーンまですべてを組み直した。
この設計を担ったのが、広報課の西田。

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/150209/6/150209-6-831ba636d1aaaafee7258f1adf618d81-3900x2900.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

「出すだけでは伝わらない。
“読まれる設計”がなければ、届くことはないと思いました。」(西田)

単なるリニューアルではなく、広報という“設計思想”そのものを問う作業だった。
最初に壊したのは、“これまでの常識”
紙面だけでは足りなかった。
草加市は、「情報の集まり方」自体を変えた。

それまで、全課から依頼のあった記事をすべて掲載していたルールを見直し、
依頼件数に上限を設定。
これにより、「なぜこの情報を出すのか」を問う設計に切り替えた。

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/150209/6/150209-6-fcefb813e59caab2a52be6677b59ee30-1800x1222.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

「情報は、出せば出すほど伝わるわけじゃない。
戦略なき発信は、“していない”のと同じ。
それを全庁に根づかせるために、あえて制限をかけました。」(西田)

情報を削ることは、勇気のいる決断だった。
でも、それが「伝える力」を生み出すことにつながった。
そして少しずつ、市民からの声が届く
すぐに結果が出たわけではない。
けれど、少しずつ変化はあらわれた。
「今回の特集楽しかった」
「前よりわかりやすい」
「冷蔵庫に貼ってある」

記事の中身だけでなく、「紙面そのもの」に感想が届くようになった。
市民の暮らしの中に、広報紙が“戻ってきた”感覚があった。
全国表彰──でも、そこが終わりではない

草加市は、令和7年全国広報コンクール審査結果において、
- 映像部門:全国2位
- 広報紙部門:埼玉県1位

これは、広報紙のリニューアルから“わずか1年以内”での快挙だ。

紙面の構造を見直し、仕組みを整え、
届け方をゼロから設計し直した日々。
その積み重ねが、初めて“外からも”評価された。

だが、安高はこう語る。

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/150209/6/150209-6-5f91800b60ef8c706887340036944ad4-1800x1200.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

「これは終わりじゃない。
やっと、スタートラインに立てただけです。」(安高)
伝わらない広報には、もう戻らない
2025年度、草加市広報課には専属デザイナーが初めて配属された。
設計、構成、言葉、写真──
“届くための設計”が、体制として本格化した。

情報は、出すだけでは伝わらない。
届けるための構造を、これからも問い続ける。

伝えることの意味を、ゼロから問い直した1年。
そこから始まった広報の挑戦は、今も続いている。

草加市のコンテンツは、以下のとおり
- 広報紙
- 映像(YouTube)

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