2022年10月19日17時00分 / 提供:ぴあニュース
「ロードムービー」とは端的に言えば、旅の映画だ。この用語を聞いて真っ先に名前が浮かぶ映画作家がいる。『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『夢の涯てまでも』など数々の話題作を発表してきたドイツ出身のヴィム・ヴェンダース監督(77)だ。世界の芸術家を顕彰する高松宮殿下記念世界文化賞(主催・公益財団法人日本美術協会)の演劇・映像部門に、2022年の第33回はヴェンダース監督が選ばれた。10月18日に東京都内で開かれた受賞会見では、本人の原点とも言うべきこの表現ジャンルや日本映画にも触れた。23年には東京・渋谷の公共トイレを舞台にした作品が公開されるなど世界を旅して活躍する巨匠は、なぜロードムービーを撮ったのか──。
「ロードムービーを見つけたことは運が良かった」