2024年02月14日13時00分 / 提供:ぴあニュース
ポーランドの鬼才クシシュトフ・キェシロフスキが旧約聖書の「十戒」をモチーフにTVシリーズとして制作した十篇の物語「デカローグ」。同作を完全舞台化した「デカローグ1~10」が東京・新国立劇場にて4月から7月にかけて上演される。2月12日(月・休)、演出を務める小川絵梨子と上村聡史、そして『愚行録』、『ある男』などの映画監督で、ポーランドで映画を学んだ経験を持つ石川慶によるトークセッションが行われた。
小川はアメリカ留学中に周囲の勧めで「デカローグ」を鑑賞して衝撃を受けたという。当時は「映像の世界の作品」と捉えていたが「10年くらい経って、日本で『やりたい作品はない?』となった時、どうしても心に残っていました。ワークショップをやらせていただいたりもして、演劇でも人間の物語、ちょっと引いた大きな視点で『できなくはないな』と思って『いつかはやってみたい』と。1話ずつ独立しつつも10話でひとつのサーガになっているんですけど、10話連続で上演させてくれるプロデューサーなんていないので、(自身が芸術監督を務める)ここ(=新国立劇場)でやりますと(笑)」と舞台実現に至るプロセスを明かす。