『罪の声』で第7回山田風太郎賞受賞、『踊りつかれて』で第173回直木三十五賞にノミネートされ話題となった作家・塩田武士によるミステリー小説『存在のすべてを』の映画化が決定。2027年に公開される。
本作は、1991年に発生し、未解決のまま時効を迎えた「二児同時誘拐事件」を題材にした重厚なミステリー。一方の児童は無事発見されるも、もう一方の児童は行方が掴めないまま3年が経ったある日突然、祖父母宅に姿を現す。しかし、その3年間については固く口を閉ざし続ける。事件から30年後、新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに事件の真相を追うことになる。