2024年08月08日22時45分 / 提供:TRAICY(トライシー)
気象庁は、8月8日午後4時43分頃に日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生したことを受け、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表した。 このため、交通への影響がでている。読者のなかには、「帰省してよいのか?」と気になっている人が多いだろう。本稿では訳あって災害対策に詳しい筆者が掘り下げて解説する。 日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生したことに伴い、南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会が臨時に開催された。地震と南海トラフ地震との関連性について検討し、南海トラフ地震の想定震源域では、大規模地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっていると判断し、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表した。気象庁は今後1週間ほどは、巨大地震に備えるよう呼び掛けている。 南海トラフの情報が出たら、交通機関はどうなる? 災害対策基本法第36条において、鉄道会社などを含む指定行政機関・指定公共機関等は防災業務計画を作成することが求められている。今回の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表による対応は、この防災業務計画において定められていることが多い。 南海トラフ地震に備え、地震による揺れと、津波に特に警戒すべき地域が「南海トラフ地震防災対策推進地域」「南海トラフ地震津波避難対策特別強化地域」として指定されている。これらの地域を走行する列車は、地震による揺れや津波に警戒すべく、減速運転や特急列車などの運休が実施されることになった。 JR東海は、東海道新幹線の一部区間で速度を落として運転するほか、特急「サンライズ瀬戸・出雲」や、主に紀伊半島を走行する特急「南紀」などを、1週間程度運休することにしている。その他の交通機関にも影響が出ている。 旅行や帰省は"NG"ではないが、地震への備えを