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JALの13年ぶり貨物専用機が就航 DHLと協業、越境EC需要取り込む

2024年02月19日18時37分 / 提供:TRAICY(トライシー)

日本航空(JAL)は2月19日、ボーイング767-300ERを改修した貨物専用機(ボーイング767-300BCF)の運航を始めた。貨物専用機の導入はJALにとって約13年ぶり。当面は近距離アジア線に就航する。 JALは2010年の経営破綻後、同年10月末にフレイター事業から撤退。最大14機保有していた貨物専用機を全て退役させた。一方で、コロナ禍で物流需要は世界的に急拡大。「社会インフラとしての航空輸送の重要性を再認識」(JAL)したことから、2023年5月の中期経営計画ローリングプランで、フレイター事業への再参入を発表した。保有する27機(うちリース11機)の767-300ERのうち、3機を767-300BCFに改修して使用する。 2月19日に東京/成田〜台北/桃園〜名古屋/中部〜ソウル/仁川〜東京/成田線を開設し、2号機導入後の3月1日からは東京/成田〜名古屋/中部〜上海/浦東〜東京/成田線にも就航する。2025年度には3機体制とし、将来的には国内線でも運航して稼働率を高め、貨物積載率の最大化を図る。また、顧客ニーズに応じてチャーター便や臨時便も設定するという。 [caption id="attachment_291210" align="alignnone" width="900"] ▲JAL 貨物郵便本部 木藤祐一郎本部長(左)、DHLジャパン トニー・カーン社長[/caption] フレイター事業への再参入に際し、JALはDHL Expressと長期パートナーシップ契約を2023年12月に締結。DHL Expressが集荷した貨物の一定量をJALが輸送し、東アジア地域で急成長する越境EC輸送需要を取り込む狙い。 767-300BCFの初号機となるJA653Jは最初に改修が完了した機体で、シンガポールのパヤ・レバーから1月17日に成田空港に到着。2月8日にメディアに公開された。上部貨物室にはパレット24台(最大32トン)、下部貨物室にはパレット3台とコンテナ9台(同16トン)を積載できる。航続距離は10,460キロ。旅客機と同様の白地に鶴丸の塗装で、客室の窓は全て埋められ、機体前方に「JAL CARGO」のロゴが入る。ドアも乗務員や荷主が出入りする左側前方の「L1」以外は埋められ、使用できないようになっている。 成田空港で開いた式典で、JAL貨物郵便本部の木藤祐一郎本部長は、「3年にわたるコロナ禍で、航空貨物は社会生活全般に不可欠な存在になった」とコロナ禍での物流需要の拡大がフレイター事業再参入のきっかけの一つになったことを説明。「航空貨物事業を持続的に成長させることで、グループの事業構造改革が進むと確信している」と話した。 初便の東京/成田発・台北/桃園行きのJL6719便は、生鮮品や電子部品、EC貨物など約50トンを満載。JAL社員や関係者など100人以上に見送られ、午後3時33分に成田空港の201番スポットを出発。同58分にA滑走路から離陸した。 ■ダイヤ

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