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30年前ならこれがビジネス? エミレーツのプレミアムエコノミーがスゴイ【さかいもとみの旅力養成講座】

2023年05月29日14時15分 / 提供:TRAICY(トライシー)

2階建て超大型旅客機「エアバスA380型機」を100機以上保有する、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイをハブとするエミレーツ航空。 ファーストクラスにはシャワーがあったり、ビジネスクラス後方にはバーカウンターがあったりと、まさに「空飛ぶホテル」の名に負けないサービスを誇る同社ですが、これ以上のサービス向上が不可能と考えたのか、今度は「レベルの高いプレミアムエコノミークラス(プレエコ)」の設定を開始し、主要路線への導入を図っています。 ロンドンを拠点とする筆者はこのほど、同社のエアバスA380型機に乗る機会があったのですが、その際にプレエコの座席を体験することができました。 予約が最初に埋まるのがプレエコ エミレーツ航空が最もたくさんの便数を投入しているのがロンドン線です。ドバイからロンドンにある最大規模の国際空港・ヒースロー空港に1日6往復を全てエアバスA380型機で飛ばしているほか、ロンドンの第2空港・ガトウィックに1日3往復運航。それでもなお需要が吸収できないとあって、LCCライアンエアーのハブ空港としても知られるスタンステッドにも1日2往復乗り入れており、ロンドンに1日計11往復を運航しています。そんな経緯もあって、ヒースロー空港に入る道路には、同社のエアバスA380型機の巨大模型が飾られているほどです。 そんなドル箱ルートであるロンドン線で新たにどう稼ぐかを考えた時、エコノミークラスの高級化に向かうというのも一つのアイデアだったのでしょう。ドバイ〜ロンドン間は7時間弱と昼行便であれば横にならなくても済む距離、でも普通のエコノミーではきついという人々の需要を見事に取り込んだといえます。プレエコを設けることで、こうした人々の希望を叶えたわけです。ロンドン線の客室乗務員は「予約が先に埋まるのはプレエコ、いつも満席」と嬉しそうに話してくれました。 食事もビジネス並みのレベルに? エアバスA380型機に56席を設けた座席は、エコノミークラスの「3-4-3」の座席配列に対し、「2-4-2」配列と広さは圧倒的。シートピッチも40インチあり、前列との距離が気になりません。 気になる食事ですが、航空会社によっては「プレエコに座っても食事のレベルがエコノミーとあまり変わらない」という苦情があるなか、エミレーツのプレエコは短距離線のビジネス並みか、むしろそれ以上かと思わせる充実度を誇っています。わざわざイギリス製高級磁器であるロイヤルドルトンを用いた食事サービスをみると「イギリス人の誇りをあえてくすぐる」感じもして、ちょっとやり過ぎかなあと思うほどです。 ただ、出発前にラウンジが使えない、自慢の機内バーに立ち寄れない、といった欠点はあるものの、「利用客からは、天井の低いエアバスA380型機の2階より、広々としたエコノミークラスの方が乗り心地が良い、との声もある(ロンドン線の客室乗務員)」とのコメントもあるそうです。 日本から新機軸のプレエコに乗るには? エミレーツ航空のプレエコは、現在のところエアバスA380型機の16機にのみに装備しています。これまでにすでにロンドン・ヒースローをはじめ、シドニー、オークランド、クライストチャーチ、メルボルンへのフライトに導入しており、いわば「イギリス人旅客の需要が高いところ」に集中して投入されるに過ぎません。 したがって、日本からエミレーツ航空を使って欧州へ行こうとしても、全区間をプレエコで、というわけにはいかないのがちょっと残念です。とはいえ、ロンドン線には飛んでいるわけですから、ぜひ何かの機会に選択してみると新たな体験ができるかもしれません。筆者のおすすめは昼行便での利用ですが、ドバイに早朝に着く日本線からの乗り継ぎならちょうど時間的にも良さそうです。 欧州線が遠回りの今がチャンス?

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