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【地図を見て読むNEWS】相撲の聖地は横綱町か横網町か。

2024年02月10日08時14分 / 提供:ニュースラウンジ

 相撲の聖地「国技館」。その住所は東京都墨田区横網1丁目3−28。相撲だけに「横綱町(よこづなちょう)」と思いがちだが、実は住所は「横網町(よこあみちょう)」。住所表記にも「横網町 YOKOAMI」と記されている。

 写真は相撲のぼり旗も見える「横網町(よこあみちょう)」の住所表記。

 横網町の歴史は、江戸時代初期(1603年~1690年ごろ)にまでさかのぼる。いくつかの資料によれば、この地域には海苔干場があり、海苔採り網を横にして干していたことから「横網(よこあみちょう)」と呼ばれるようになったとされている。

 一方、相撲の歴史を見ると興行的に行われたのは江戸時代前期。寺社の建立や移築、災害復旧資金確保のために行われ「勧進相撲」と呼ばれた。その一つが両国橋左岸の本所回向院(東京都墨田区両国2-8-10)での興業。江戸時代後期の1833年頃には、勧進相撲の定場所となり「回向院相撲」として相撲の発展に寄与している。

 そうした経緯から「相撲の殿堂」である国技館は、本所回向院内「(初代)国技館」(東京都墨田区両国二丁目)として完成。その後、「蔵前国技館」(東京都台東区蔵前二丁目)を経て現在の「(両国)国技館」(東京都墨田区横網一丁目)へと引き継がれてきている。現在の国技館になって初めて横網町(よこあみちょう)に移転した経緯がある。

 時系列的に見ても横網町(よこあみちょう)と相撲の横綱(よこずな)との関係がほぼないことがわかる。横網町(よこあみちょう)には、長く続くコミュニティの歴史と住む人々の思いがある。相撲の街だから「横綱町(よこづなちょう)」とは言いがたい背景が読み取れる。
相撲の殿堂「(両国)国技館」(東京都墨田区横網一丁目) 東京都墨田区横網1丁目の案内地図 相撲のぼり旗

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