2024年07月25日18時00分 / 提供:新刊JPニュース
正しいかどうかにかかわらず、「自分の意見を声高に主張する人」には相手を怯ませる迫力がある。そんな人を前にすると、ついその意見が正しいように思えてきて言いくるめられそうになったり、押しの強さに負けて自分の意見を引っ込めてしまった経験がある人は少なくないだろう。
でも、声の大きさや相手の態度は、意見の正しさとは関係がない。どんな相手 であっても毅然とした態度で、反論すべきところは反論し、言い負かされない。その場の雰囲気に流されて不本意な選択をしない、というのはビジネスでも日常生活でも、現代人の必須能力ではないか。
■日本人が議論に弱い理由
日本では長らく、相手の話をさえぎらずにひとまず最後まで聞くのが美徳とされてきた。不明な点があっても、相手の話をさえぎらず、質問はすべて話し終わってから、というのが行儀のいい話の聞き方だった。