2024年07月23日18時00分 / 提供:新刊JPニュース
ChatGPT を代表とする生成AIにの登場によって、「考える」という人間がもつ重要な営みの一部をコンピュータが代替しつつある時代になった。生成AIを適切に利用することで、アイデアを無数に生み出すことが可能になる反面、多くの人がこれを利用することで類似したアイデアが溢れる可能性もある。そこで大事なのが、クリエイティビティのベースには「自分らしさ」が必要であり、それを深掘りするための「問い」が大切になる。
■問いの設定力が人生の質を決定づける
『AIが答えを出せない 問いの設定力』(鳥潟幸志著、クロスメディア・パブリッシング刊)では、グロービス提供の動画学習サービス『GLOBIS 学び放題』の事業リーダーを務め、自らもグロービス経営大学院や企業研修で教鞭を執る鳥潟幸志氏が、「問いの設定力」とは何か、その鍛え方を紹介し、日々変化する時代の中で「自分らしく生きていくために問いをどのように役立てることができるのか」を解説する。
鳥潟氏が日常業務で生成AIと深く関わる中で、3つの気づきがあったという。1つ目は、生成AIに入力する「問い」の質によって、引き出される回答に大きな違いがあること。2つ目は、良い問いを入力し、良い選択肢が提示されたとしても、最終的にそれをどのように判断するかは人であること。3つ目は、生成AIが機械的に生み出した答えに我々は従いたいか?という疑問であり、やはり魅力あるリーダーが語りかける内容についていきたいと思うのではないかということ。