2024年03月22日18時00分 / 提供:新刊JPニュース
作家の樋口裕一氏の妻である紀子さんが、2021年4月に子宮体癌が見つかり、1年あまりの闘病生活ののち、61歳で亡くなった。その間、家族が時に絶望し、検査結果に一喜一憂し、うろたえるなか、妻本人は泰然としていて、死を恐れて嘆くことなく、苦しみを口にすることもなかったという。
樋口氏から見ると、妻は達観した人間でもなく、高僧のような人格者でもなく、普通の人だったという。では、なぜそのような最期を迎えることができたのか。
■死の間際も泰然としていた妻…「あっぱれな最期」の秘訣は?
『凡人のためのあっぱれな最期 古今東西に学ぶ死の教養』(樋口裕一著、幻冬舎刊)では、フランス文学、アフリカ文学の翻訳家として活動するかたわら、受験小論文指導の第一人者として活躍している作家、多摩大学教授、アフリカ・フランス文学翻訳家の樋口裕一氏が、妻の人生を振り返りながら古今東西の文学・哲学を渉猟し、よりよく死ぬための生き方を問いていく。