2024年03月19日19時00分 / 提供:新刊JPニュース
人生100年時代と呼ばれるようになり、「長い高齢期をどう生きるか」を考える時代に入った。どんな環境に身を置けば、身体も心も社会的つながりにも問題ない幸せな高齢期を実現することができるのか。
『なが生きしたけりゃ居場所が9割』(川口雅裕著、みらいパブリッシング刊)では、様々な統計データを示し、エビデンスに基づいた高齢期に相応しい居場所づくりを紹介する。
◾️高齢期の幸福度を決める「居場所」の問題
高齢者の孤独や孤立が、健康に悪影響を及ぼすことがいくつもの研究によって明らかになっている。しかし、「一人がいい。人に関わるのは面倒だ」という人もいるだろう。現役時代には、仕事や子育てや近所づきあいなどで、嫌なことがあっても関わらなければならないし、気の進まない人や場面から逃げるわけにはいかないことが多いが、高齢期になるとそれらがなくなっていく。なので、ストレスが減少し、自由や幸福を感じやすくなるという面もある。