2024年02月27日22時00分 / 提供:新刊JPニュース
2023年の大河ドラマ『どうする家康』でも話題となった徳川家康には、最強家臣団がいた。側近として家康に仕えた酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政の四天王。さらに、服部半蔵・渡辺守綱など12人を加えた部将たちは「徳川十六将」と呼ばれていたが、彼らはいったいどのような人物だったのだろうか。
◾️最強家臣団「徳川十六将」とは
『徳川十六将 伝説と実態』(菊地浩之著、KADOKAWA刊)では、「徳川十六将」の武将たちはどんな人物だったのか、従来のイメージを覆す逸話を紹介しながら「戦国最強家臣団」の実像に迫る。
「徳川十六将図」は掛け軸や図版化されて江戸時代に広まった。武将の一群を描いた類似商品として「武田(信玄)二十四将図」「上杉(謙信)九将図」「黒田(長政)二十四将図」「加藤(清正)十六将図」などがある。巷間では軍団絵・武家集合画像などと呼ばれているが、武将画に詳しい美術史学者の守谷正彦氏は、ドイツ語のGruppenbild(集団肖像画)という概念が最も近いという。その中で最もポピュラーなのが「徳川十六将図」と「武田二十四将図」だ。