2023年12月07日18時00分 / 提供:新刊JPニュース
偉業を成し遂げ、歴史に名を刻んだ偉人たちは、晩年をどのように過ごし、最期を迎えたのか。フランスの昆虫学者のアンリ・ファーブルはモノやお金より自分の庭を愛し、イギリスの看護師のフローレンス・ナイチンゲールは病身でも仕事を続けた。そんな偉人たちの最期から人生について考えるのがおしまい図鑑: すごい人は最期にどう生きたか?(真山知幸著、笠間書院刊)だ。
■140説以上が乱れ飛ぶ死の原因 天才モーツアルトの最後とは?
本書では、著述家・偉人・名言研究家の真山知幸氏が、ウォルト・ディズニー、ココ・シャネル、ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルト、伊能忠敬など、さまざまな分野で活躍したすごい人たちが、人生の最期をどう過ごし、どんな風に終えたかに着目し、その生き様を紹介する。
数多くの名曲を残したオーストリアの作曲家、モーツァルト。才能豊かなモーツァルトは、35歳の若さで他界。死者のためのミサ曲「レクイエム」の作曲へ取り組むなかでの死は、ライバル関係にあったアントニオ・サリエリがヒ素によって毒殺されたなど、さまざまな憶測を呼んだ。最終的には腎不全で亡くなったが、腎不全に至る病名は140もの説が唱えられていて、真相は明らかになっていない。