2023年09月05日18時00分 / 提供:新刊JPニュース
2023年3月22日(日本時間)、アメリカ・フロリダ州ローンデポ・パークで行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝の日本対アメリカ戦。最終回、1点差でリードした日本代表、大リーグ、ロサンゼルス・エンジェルス所属の大谷翔平選手が、チームメイトでもあるトラウト選手を三振に打ち取り、3-2で勝利。日本代表は3大会ぶり3回目の優勝を飾った。
栗山監督率いる日本代表で、内野守備・走塁兼作戦コーチを担当したのが、『世界一のベンチで起きたこと - 2023WBCで奔走したコーチの話 -』(城石憲之著、ワニブックス刊)の著者である城石憲之氏だ。
本書では、東京ヤクルトスワーズ2軍チーフ兼守備走塁コーチであり、WBCでは優勝に導いた栗山英樹監督の隣でコーチとして作戦の準備に奔走していた城石氏が、内野守備・走塁兼作戦コーチの仕事、ベンチ内で起きていたこと、栗山監督と侍ジャパンのメンバーたちのこと、城石氏の野球人生、現在の仕事について紹介する。
そもそも、内野守備・走塁兼作戦コーチとは、どんな仕事なのか。たとえば、作戦コーチとしては、試合展開を見ながら、代打や代走が必要になりそうな場面を早めに予測して、選手に準備を指示し、交代選手のスタンバイがOKであることを監督に伝える。自分なりに考えて、監督が打てる手を先回りして準備し、監督には「行くか、行かないか」の決断に集中してもらう。また栗山監督からは「選手は絶対に城石コーチを頼ってくる。必ずいろいろと話してくるから聞いてあげてほしい」と言われていたという。