2023年06月29日18時00分 / 提供:新刊JPニュース
真言とは、仏様の言葉であり、発せられる音のこと。音そのものに神秘的な力が宿っているとされている。生き方に迷ったとき、不安や苦しみを抱えているとき、意味はわからなくても、神仏を信じて真言を繰り返し唱えることで、真言の持つ不思議な力により、さまざまな災いが取り除かれるとされている。
たとえば、「ノウマクサマンダボダナン バク」という仏教の開祖である釈迦如来の真言がある。「ノウマクサマンダボダナン」は帰命、つまり「帰依します」という意味。「バク」というのが釈迦如来をあらわしている。この真言は「釈迦如来に帰依します」という意味を持つ。仏教用語で「帰依します」とは、信じて拠り所にするという意味だ。
このような真言について解説するのが、『すごい真言』(小瀧宥瑞著、悟東あすかイラスト、フォレスト出版刊)だ。本書では、牧野山蓮乗院住職の小瀧宥瑞氏が、日常で真言に気軽に触れ、諸仏の存在に親しむための入門書として、真言が人生に効く理由や真言の唱え方を紹介する。
では、どのように真言を唱えればいいのか。真言を唱えるときは、仏様に意識をまっすぐ向けることが大切になる。「唱える」ということは、自分で声を出しながら、自分がその声を聞いていることになる。これが重要で、「唱える」ことによって、自分の内側に仏様の限りない大いなる功徳を受け止めることになるからだ。