長時間労働を「仕事が終わらないから」と毎日のようにこなし、それでも終わらない仕事は休日出勤したり、自宅に持ち帰って片づける。
気づけばかつて持っていた夢や目標は霞み、自分の存在意義は「会社のコマ」であることのみ。こんな状態を「社畜」と呼ぶのであれば、日本にはかなりの数の社畜がいるのではないか。
■人を社畜にする言葉たち
『社畜語辞典』(唐沢明監修、造事務所編集、カンゼン刊)は、そんな「社畜」と、社畜を作り出す会社の価値観を反映するワードを集めた「辞典」だ。自分は社畜になっているか、なりかけていないか。会社と自分の関係を鏡のように映し出す。