温泉のマークや「文」マークの学校、「卍」のお寺など、学校で習った地図記号。馴染みのある記号からそうではない記号まで、実はまだまだ知られていないことも多い。
そんな学校では教えてくれない地図記号の奥深い世界を紹介するのが『地図記号のひみつ』(今尾恵介著、中央公論新社刊)だ。
■日本で初めて使われた地図記号は誰もが知っているあのマーク
本書では、中学生の頃から地形図に親しんできた地図研究家の今尾恵介氏が、地形図に用いられた記号のあり方を明治から令和の今日までを概観しながら、その記号が表現しようとした世の中の変貌も辿っていく。