2023年01月31日18時00分 / 提供:新刊JPニュース
『遠来の客たち』『神の汚れた手』など、多くの本を刊行し、90代を迎えた作家・曽野綾子氏。夫・三浦朱門氏が亡くなって5年、ひとりとなった老後をどのように豊かに暮らしているのか。
『人生は、日々の当たり前の積み重ね』(曽野綾子著、中央公論新社刊)では、自分で動けるうちは好きな花を植え、野菜を育て、料理を作り、しっかり食べ、読書をし、体をちゃんと動かしながら一日一日を過ごしていきたいという曽野綾子氏が、老後の日常の気構えと幸福の極意を綴る。
■老いに寄り添うペットとの生活
夫が亡くなって4ヶ月ほど経ったとき、曽野氏は雄の仔猫を飼うことになった。淋しいからペットを飼ったのではなく、夫がヘソクリとして引き出しの中に隠していたお金を見つけて、そのお金で直助という雄猫を買ったのだ。