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UR、次世代協働ロボット第2弾として可搬重量30kgに対応した「UR30」を発表

2023年11月29日09時13分 / 提供:マイナビニュース

Universal Robots(UR、ユニバーサルロボット)は11月29日、1300mmリーチで本体重量63.5kgと軽量ながら可搬重量30kgを可能とした次世代協働ロボット「UR30」を発表した。

同社の次世代協働ロボット第2弾に位置づけられるモデルで、大型のワークや段ボール箱、原料袋・樹脂袋のような重量物の積み上げ作業のほか、加工機へのワークの脱着などのマシンディングや高トルクのネジ締めなど、身体的負担が大きい、人による重作業の自動化をターゲットとしたものとなる。第1弾モデルとなる「UR20」と同じアーキテクチャを採用して開発されており、従来のeシリーズに対してジョイント構造を変更するなどの取り組みにより、部品点数を50%削減することに成功。製品の信頼性向上につながったほか、メンテナンス性や性能向上を図りやすくなっている。

また、従来は円筒形のチューブ形状であったものが、テーパーのあるチューブ形状へと変更されており、これにより軽量ながら重量のあるものも持てるようになったともしている。

そのためUR30の本体重量は63.5kgと他社の協働ロボットに対して軽量で、壁や天井などにも設置して利用することも可能だと同社では説明している。

さらに、リーチはUR20の1750mmに対し、1300mmへと短く変更されている。これは、UR20が主にパレタイジングに向けたニーズに対応した仕様であったが、UR30は、設置面積Φ235mmと併せて、コンパクトな作業範囲で重いものを持ち上げるといったニーズや、AMRやAGVに載せて作業セル間を移動させての作業、大型・高出力のナットランナーの装着による高トルクねじ締めといったさまざまなニーズに対応できるようになったとしている。特に、トルクは従来比で最大25%向上させた新ジョイントの採用により、140N・m以上の締結作業が可能になったとしている。

ユニバーサルロボット日本支社代表の山根剛氏は、30kgという重量を選択した理由として、「URとして自動化を考える際、人の作業の代わりとなることを想定している。人が手に持って作業できる重量はせいぜい30kgくらいまで。そういった意味では、多くの人の手で行われていた作業を置き換えることを目指して開発を進めてきたため」だと説明するほか、軽量化も作業速度の向上などなどのメリットが得られる点を強調する。

なお、UR30はすでに受注活動を開始しており、出荷は2024年の早い段階を予定している。11月29日より東京ビッグサイトにて開催されている「2023国際ロボット展(iREX 2023)」の同社ブースでも、UR30の実機を用いたデモを披露するとしているほか、ブースでの受注活動も行っていくとしている。

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