JAXA、H3ロケット試験機1号機を指令破壊 - 第2段エンジンに点火せず

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2023年3月7日10時37分55秒に打ち上げを行った、地球観測衛星「だいち3号」(ALOS-3)を搭載した日本の次世代基幹ロケット「H3ロケット試験機1号機」について、指令破壊信号を送信したことを明らかにした。

H3ロケット試験機1号機は、当初の予定通りの時刻にて打ち上げを実施。メインエンジンであるLE-9、および固体ロケットブースタ「SRB-3」に無事点火、射場から打ちあがり、その後も順調にSRB-3の分離、衛星フェアリングの分離、第1段エンジン燃焼終了、第1段/第2段の分離まで確認されたものの、その後に行われる予定であった第2段エンジンの着火が確認されなかった。

そのため、JAXAでは当初のミッションを達成する見込みがないとの判断から破壊指令信号をロケットに送信。ロケットの破壊を行った。