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宮沢氷魚、『レジェバタ』明智光秀役に感じていたハードル…イベント客席に鈴木福の姿も

2023年03月04日21時46分 / 提供:マイナビニュース

映画『レジェンド&バタフライ』(1月27日公開)の学生向けティーチインイベントが4日に都内で行われ、宮沢氷魚、大友啓史監督、井元隆佑プロデューサーが登場した。

同作は東映70周年を記念する新作オリジナル映画。「大うつけ」と呼ばれていた尾張の織田信長(木村拓哉)と、信長の元に嫁いできた「マムシの娘」と呼ばれる美濃の濃姫(綾瀬はるか)。2人の夫婦生活は最悪の出会いで始まり、互いの寝首をかこうと狙う一触即発な毎日を送るが、次第に強い絆で結ばれ、誰も成し遂げたことのない天下統一という夢に向かっていく。

オファーをもらった時の感想について、宮沢は「これまで若い人が明智光秀を演じた作品がなかったので、ハードルがあった」という一方で、「大友監督の作品ということもあり、新しい解釈がされて、素晴らしい明智になるのではと前向きな気持ちになりました」と振り返る。自身の身長が184cmあることから「時代劇に出られるとは思っていなかった」という宮沢に、大友監督も「リアルに再現しようと思うとできないことが多い」と同意しつつ、「“温故知新”、真似をするのではなく、取り入れたものを違うものとして吐き出すことが大事」「“見目麗しい光秀”という脚本を読んだ時に、宮沢さんしか思い浮かばなかった」と、熱烈なオファーだったことを明かした。

イベントは「新しい時代劇を若い人にも届けたい」「これからの映像業界の未来を担う若い世代と映画の話がしたい」という大友の強い思いから実現に至ったそうで、客席には多くの学生が集まった。専門学生からは「日本の映画は国内向けに作られることが多いのが現状だが、今後海外に向けて作品を発信する意味で、どのように働きかけていきたいか」という質問が上がり、宮沢は「クリエイションをしている身としては、日本だけではなく世界的に伝わるものを常に作りたいと思っている」という一方で、「遠い人に気を向けていると、一番近い人に届かない」「いいものを作るだけ」と自身の志を述べる。また「配役を決める上で一番重視している点」を聞かれると、「自分を純化できる俳優が好き」と大友監督。「他人の人生を生きることは大変」「役に対する献身さ」を重視すると説明した。

そしてこの日、客席には、映画を鑑賞しイベントに参加しに来ていた俳優・鈴木福の姿も。「“温故知新”という言葉の通り、色々な名作を勉強しつつ、これから新しい俳優になっていかないといけないということは常に感じています。新しいものを作る上で、取捨選択とその判断基準を教えてください」という俳優ならではの質問が投げられた。井元プロデューサーは「やったことのないことに対して、怖いけど向かって行くというのが大事」、大友監督は「他人からどう見られるのではなく、自分がどう思うかが大事」「今の時代に目を向けて、自分に正直になること」、宮沢は「その瞬間瞬間をその役として生きていれば、自然と評価が追いついてくる」と、それぞれの立場から回答した。

そして最後の質問として「映画館で映画を観ることのメリット」というテーマが飛び出すと、「同じ空間で一つの物を体験できることは映画館でしかしえない、それも思い出として残る」と井元プロデューサー。宮沢は、「自分と作品の繋がりだけを楽しむことができるのが映画館」と述べ、大友監督は「映画が一番人間の感情が見えるメディア。まだ見ぬ感情を大スクリーンを通して“追体験”できるし、訴求力が強い」と、映画館という場所の強みをそれぞれアピールした。

(C)2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会

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