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『ウルトラマンデッカー』松本大輝、オールアップの瞬間を振り返る「寂しさよりも達成感」

2023年03月04日19時56分 / 提供:マイナビニュース

●普通の人間でもヒーローになれる
円谷プロのウルトラマンシリーズ最新作『ウルトラマンデッカー』最終回の“その後”を描く長篇新作映画『ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…』(監督:武居正能)が、「TSUBURAYA IMAGINATION」でオンライン配信&全国劇場にて公開中である。テレビシリーズ最終回から1年後、ふたたび地球を襲う未曽有の脅威に対し、エキスパートチームGUTS-SELECTの「最後の戦い」が描かれる。

映画公開を記念して、ウルトラマンデッカーに変身するGUTS-SELECTのアスミ カナタ隊員を演じる松本大輝にインタビューを敢行。明るくお調子者、面倒見がよく優しいカナタのキャラクターそのままの好青年である松本に、『ウルトラマンデッカー』という作品の魅力や、劇中のGUTS-SELECTと同じく強い絆で結ばれたキャスト陣、スタッフへの思い、そして『デッカー』の集大成というべき映画の見どころについて語ってもらった。

――『ウルトラマンデッカー』の撮影に入ったばかりのころと、最終章となる映画の撮影が終わったあとで、松本さんの心境はどんな風に変化しましたか。

ヒーローは「特別な人」がなれるものだと思っていたので、カナタのような「せんべい屋の息子」=ごく平凡な若者がウルトラマンになるという『ウルトラマンデッカー』は、僕の思っていたヒーロー像とぜんぜん違いました。撮影を通じて、ヒーローは特別な人だけがなるんじゃない、普通の人間でもなれることがわかりました 

――ムラホシ隊長(演:黄川田雅哉)から「努力の天才」と称えられるカナタですが、松本さんとカナタとの共通する要素なんてありますか?

撮影の終わりごろになると、共演者のみなさんやスタッフさんから「すごく顔つきが変わったね」と言われるようになりました。半年の撮影期間でしたが、途中から「こういうところがよかった」と、良い部分を伝えていただけることが増えて、それを励みに頑張ったところがあります。半年間、大勢の方々に支えられてきたことをしみじみと実感します。

――2022年7月から放送が始まった『ウルトラマンデッカー』テレビシリーズは毎回好評で、SNSのトレンドワードに”ウルトラマンデッカー”の名が上がることが多くありました。これについて松本さんはどう思われましたか。

毎週、ファンのみなさんと同じタイミングで僕たち出演者もオンエアを観ていましたし、トレンドに『ウルトラマンデッカー』が出てくるとめちゃめちゃ嬉しかったです。たくさんの方々が楽しんでくださっているんだなと、そのとき強く感じることができました。また、日本だけでなく海外のファンのみなさんが配信でご覧になっていることに驚き、すごく感謝の気持ちを抱いています。世界じゅうから愛してもらえる『ウルトラマンデッカー』は、とても幸せな作品なんだなと思います。

――昨年暮れから今年のお正月にかけ、東京ドームシティで『ウルトラヒーローズEXPO2023 ニューイヤーフェスティバル』が開催されました。松本さんもカナタ役で出演され、大盛況を収めましたが、子どもたちと実際に対面することのできるこういったイベントに出演されて、どんな思いを抱かれましたか。

ステージから、子どもたちの興奮している顔がはっきり見えて、とても嬉しかったです。2022年夏はウルサマ(ウルトラヒーローズEXPOサマーフェスティバル)にも出演しましたが、そのころはまだテレビ放送が始まったばかりの『デッカー』より『ウルトラマントリガー』(2021年)を応援する子どもたちが多かったように感じていました。ですが、『ニューイヤー』のときには『デッカー』ファン一色!という感じで、子どもたちからの熱い視線に感動したんです。ステージと客席との距離が近かったのもよかったです。子どもたちのすぐ近くに駆け寄ると、新型コロナ対策でほんとうは声を出さないようにしているのに思わず「カナタ!」と声が出てしまう子もいて、とても可愛かったです。ショーの中で、カナタはヤプール人と戦ってピンチになるんですけど、そんなとき、子どもたちが心の底から心配してくれるのがわかるんです。一生懸命応援してくれる姿を観たら、感動して泣きそうになりました。イベントでは、とても楽しい時間を過ごすことができました。

――映画では、最終回から1年後のGUTS-SELECT隊員たちの姿が描かれます。1年立って成長したカナタをどのように演じようと思いましたか。

1年が過ぎても、カナタ自身の心はぜんぜん変わっていないと思って芝居をしています。後輩の訓練生に教えたりもしているけど、そこはカナタが「調子に乗っている」感じで(笑)、自分の置かれている環境が変わったとしても、カナタ自身は基本何も変わっていないんです。この状態からカナタが変わっていくのか、それとも変わらないままなのか。それは映画を観て確かめてほしいです。

――謎の女性ディナス(演:中村加弥乃)を守り、カナタも宇宙人軍団とかなり激しく戦っていましたね。

テレビシリーズの最終回でカナタはデッカーに変身する力を失ったので、映画ではひとりの隊員として仲間と共に戦っています。そのため、今回はアクションが多く、大変でした。映画ではディナスのアクションも激しかったですし、ムラホシ隊長もカイザキ副隊長(演:宮澤佐江)もアクティブに活躍しています。みんなで悪い宇宙人に立ち向かいますので、スピード感のあるアクションに期待していてください。

――最終章ではリュウモンが落ち込んでしまう珍しい場面も観られました。

感覚的にはカナタと同じくリュウモンもイチカも変わっていないと思っていますが、状況によってはいろいろプレッシャーとかが出てくるんですよね。映画では、テレビシリーズとは一味違ったカナタとリュウモンのやりとりがあるので、そこにも注目してもらいたいです。

――テレビシリーズでは主にカナタ、リュウモン、イチカの3人での行動が多かったですが、そこにディナスが加わって、何か変化がありましたか。

ディナスを演じる(中村)加弥乃さんとノブ(大地)が共演していた番組を観ていたので、最初は「加弥乃さんが出演される!?」とびっくりしました。とても良い方で、すぐにみんなと打ち解けていました。一緒に撮影していても、4人でいることがすごく自然に感じられ、さらにいいチームになったなと思いました。

●カナタと仲間たちの頑張りを応援してほしい

――映画で活躍する新ヒーロー・ウルトラマンディナスの印象はいかがでしたか?

どうしてもデッカーと比べてしまうので、最初は「紫とグレー、めっちゃシンプルなカラーリングだな……」という感想でした(笑)。ディメンションカードで怪獣の力を引き出して戦うなんて、カッコいいし、凄い!と感心しました。

――テレビシリーズと一味違う、映画ならではのスペシャルな要素には、どんなものがありますか。

特撮シーンの迫力が凄いです。冒頭でディナスが宇宙人たちから逃げるため、空間をワープするところなんて、テレビシリーズに増して手のこんだ映像表現で、カッコいいな~と思っていました。あとは、イカルス星人によって異次元空間に連れてこられたカナタたちが力を合わせて脱出を試みるシーン。武居正能監督から「こんな感じになるよ」と見せていただいたCG映像が凄くて、スケールが大きいな!と感動しました。異次元空間ではリュウモンやイチカも大活躍しますが、カナタにもすごい見せ場がありますので、期待していてください。

――撮影で、特に熱が入った部分はどんなシーンですか。

強敵に立ち向かい、カナタが激しい感情を表しながら「叫ぶ」シーンです。半年にわたるいろいろな出来事を思い出しつつ、これが僕にとってほんとうに最後のウルトラマンの撮影なんだな……と、心の炎をメラメラ燃やして取り組みました。武居監督も「これがラストだから、行くぞ、気合い入れて!」と元気づけてくださいました。セルジェンド光線を発射するポーズを取ったとき、感極まって泣きそうになったのですが、グッとガマンしました。

――撮影がすべて終了した瞬間のお気持ちはいかがでしたか。

オールアップです!の声が聞こえたとき「肩の荷が下りた」という気持ちになりました。撮影中はずっとプレッシャーを感じていなかったと思っていましたが、実は無意識のうちに感じていたみたいです。これで終わったのか……という寂しさよりも、無事に終わることができてよかった!という達成感が強かったです。嬉しかったのは、GUTS-SELECTのみんなと加弥乃さんがオールアップの瞬間をお祝いしてくださったこと。みなさん先に撮影が終わっていたのに、僕のために待っていてくださったんです。佐江さんがハネジローを抱えて、さらにウルトラマンデッカーも来てくれて……。みんなと一緒に作り上げた作品という思いが強かったので、本当に感動しました。

――『ウルトラマンデッカー』に出演する以前と後で、松本さんのウルトラマンに対する見方が変わったりしましたか。

子どものころはウルトラマンと怪獣の戦いばかりに興味が行っていて、人間のドラマ部分をそんなに意識していませんでした。でも『ウルトラマンデッカー』でカナタを演じたことで、登場人物ひとりひとりが熱いドラマを背負って、未熟な状態からどんどん成長していくドラマがとてもいいなと思うになりました。『ウルトラマンデッカー』では、デッカーが単独で怪獣を倒すだけじゃなく、GUTS-SELECTの仲間たちと力を合わせて勝利を掴んだり、困難を乗り切ったりするところが魅力です。怪獣に挑む人間たちのドラマが、いかに大事なのかを理解しました。

――映画の中で、特に気に入っているシーンを教えてください。

カナタがデッカーに変身するシーンです。テレビシリーズ最終回でカナタはウルトラDフラッシャーを失い、もうデッカーになることができないはずなのに、なぜふたたび変身することができるのか、その経緯を観ていただきたいです。僕のお気に入りは、カナタに続いてディナスとGUTS-SELECTのみんながデッカーを象徴する言葉……「輝け」を叫ぶところ。キャスト・スタッフのみんなが思いをひとつにして、力を込めて作り上げた熱いカットです。

――最後に、『ウルトラマンデッカー』を愛してくれたファンの方たちへ、松本さんからメッセージをお願いします。

大きなスクリーンで観るウルトラマンと怪獣のバトルは迫力がものすごいので、ぜひファンのみなさんには劇場へ足を運んでもらいたいです。影山ヒロノブさんの歌う主題歌「ソラノカナタヘ」も本当にいい曲ですし、たくさんの方に聴いていただきたいと思います。ウルトラマンデッカー最後の戦い、そしてカナタと仲間たちの頑張りを応援してください!

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー製作委員会・テレビ東京

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