2023年02月28日14時00分 / 提供:マイナビニュース
●12人の魅力がたっぷり詰まったシングルに
ハロー! プロジェクトに所属するアイドルグループ・つばきファクトリーが、メジャーデビュー6周年記念日となる2月22日に10枚目のシングルとなる「間違いじゃない 泣いたりしない/スキップ・スキップ・スキップ/君と僕の絆 feat.KIKI」をリリース。グループ結成当時からのオリジナルメンバーで、4月2日にグループおよびハロプロを卒業する浅倉樹々にとっては最後のシングルとなる。このたび、浅倉、同じくオリジナルメンバーでサブリーダーを務める新沼希空、2021年に加入した河西結心に、同作の魅力やグループの今後などについて話を聞いた。
それぞれ異なるテイストの3曲で構成されたニューシングル。「間違いじゃない 泣いたりしない」はクールな英語詞がポイントで、英語パートは小学2年生まで上海で過ごしていた帰国子女・福田真琳が務めている。「スキップ・スキップ・スキップ」は乙女心を歌った楽曲で、キュートでさわやかなポップス。「君と僕の絆 feat.KIKI」は、昨夏開催された野外ライブで披露された「君と僕の絆」を浅倉の卒業ソングにリニューアルしたもので、ミュージックビデオ(MV)ではメンバーが1人ずつ浅倉と顔を寄せ合うシーンも収められている。
――シングルの魅力をそれぞれどのように感じているか教えてください。
新沼:いろんなジャンルの楽曲を歌えるというのがつばきファクトリーの良さの一つだと思っていて、今回は「間違いじゃない 泣いたりしない」という洋楽っぽい新しいテイストの楽曲、シングルでは珍しいポップな「スキップ・スキップ・スキップ」、卒業する樹々ちゃんにフィーチャーした「君と僕の絆 feat.KIKI」と、シングルの中でもいろんなジャンルを楽しんでいただける作品になっています。前作の「アドレナリン・ダメ」という曲で、「こんな楽曲も歌えるんだ!」と知ってもらえたと思いますが、前作よりももっと成長した私たちを感じてもらえる3曲になっていると思います。
浅倉:私、浅倉樹々にとってはラストのシングルではありますが、今の12人のかっこよさやかわいさなど魅力がたっぷり詰まったシングルになっています。今の勢いを止めないようにみんなで力を合わせてレコーディングやダンス、MV撮影に臨んだので、自信を持って「聴いてください!」という気持ちでいっぱいですし、これを機にたくさんの方に知ってもらえるようなシングルになったらいいなと思っています。
河西:つばきファクトリーはオールマイティーだなと思っているのですが、3曲とも三者三様の魅力があって、それぞれの良さを皆さんに知っていただけたらいいなと思っています。かっこいい曲が好きな方もかわいい曲が好きな方も、いろんな方に刺さるシングルになっていると思うので、幅広い方に楽しんでもらえたらうれしいです。
――今回のシングルでご自身にとって挑戦だったことは?
新沼:私は、英語の歌詞がたくさんある「間違いじゃない 泣いたりしない」が挑戦でした。ハロー! プロジェクトは全員1曲まるまるレコーディングして、そこから歌割りが決まっていくので、英語の部分もレコーディングしました。初めてのことだったので普段あまり聴かない洋楽を聴いてたくさん勉強し、すごくいい機会になりました。この曲は、失恋してから成長していく曲ですが、自分にとっては過去の自分よりも今の自分のことが好きになれるきっかけになった曲で、また一つ成長できたかなと感じています。
――また英語使う楽曲をリリースすることになっても、今回の経験が生かされそうですね。
新沼:そうですね。英語が得意なメンバーもいますが、次こそは1行ぐらいはもらえるように頑張りたいです!
浅倉:3曲とも全く違ったジャンルの曲で、主人公の女の子もそれぞれ異なるので、表現という面ですごく苦戦し、レコーディングではどんな声色やトーンで歌ったらいいのか悩みました。後輩4人が入ったことで元からいた8人の歌の見せ方も幅が広がり、みんなが歌を磨いてきているのがわかっていたので、私もどんな自分で挑んだらいいのだろうとすごく考えました。でも、「間違いじゃない 泣いたりしない」は自分だけでは決められなくて、ディレクターさんと話し合いながらどう歌っていくか決めました。
――表現において特に苦労したところを教えてください。
浅倉:「間違いじゃない 泣いたりしない」は失恋した女性がテーマの曲ですが、失恋をした経験もないので、どこまでリアルに表現できるのかなというのはすごく苦戦しました。最近は難しい楽曲をいただく機会が増えて、どんどん成長できているつばきファクトリーを見てもらえると思いますし、表現力も鍛えられているなと感じます。
――河西さんはいかがでしょうか?
河西:私も「間違いじゃない 泣いたりしない」の歌い方にはすごく苦戦しました。すごく大人っぽい歌なので、私は今19歳ですが、その年齢よりも少し上の年齢を想像してレコーディングし、初めてハモりにも挑戦しましたし、英語の歌詞にも挑戦しました。そして、「スキップ・スキップ・スキップ」はまた全然違って、ポップでかわいらしい曲だったので、「間違いじゃない 泣いたりしない」とは違う見せ方にするため歌い方はすごく工夫しました。
――浅倉さんが12人体制になってからの変化を話してくださいましたが、新沼さんも変化を感じていますか?
新沼:4人が入ってくれたことは本当に大きくて、8人で長い時間活動してきたからこそ、いい意味でも悪い意味でも慣れて落ち着いていた部分があり、フレッシュな4人が刺激として加わってくれて、もともと持っていた闘争心に改めて気づかせてもらいました。4人は歌が上手ですし、人数が増えてレコーディングではより一層頑張ろうという気持ちになり、作品も素敵なものになっていると思います。
――先輩たちのコメントを聞いて、河西さんいかがですか?
河西:私たち4人は、まだまだ先輩に追いつけていないと思うところがたくさんありますが、新しい風が吹いたと言ってくださるのはすごくうれしいですし、もっともっと新しい風を吹かせていけたらいいなと思います!
●「君と僕の絆 feat.KIKI」MV撮影で卒業を実感
――「君と僕の絆」は「君と僕の絆 feat.KIKI」として浅倉さんの卒業ソングに。
浅倉:まさかシングルの1曲になるとは思ってもいなかったですし、卒業ソングとしてタイトルにも名前を入れていただいてびっくりしています。作詞作曲が今までもたくさんつばきファクトリーに楽曲提供してくださった中島卓偉さんで、つばきファクトリーの成長を卓偉さんも見てくださっていたからこその歌詞の意味もあるのかなと。サビの「ひとりじゃないよ 振り向けばいつでも 近くにあるさ僕らの絆」は、結成当初の私たちでは表現できなかった歌詞だと思いますし、私自身も今だからこそ素直にそう感じて歌えるなと思います。
――活動を重ねて絆が深まったとリアルに実感されているのですね。
浅倉:そうですね。グループで活動していると、もちろん楽しいときもいいときもあれば、つらいな、苦しいなと思うときもありますが、その経験も含めていろんな感情を知ることができてよかったなと思います。一人ひとりの魅力や個性にいつも背中を押され、みんなが頑張っているから頑張ろうという気持ちにもなれる大切な存在で、そんなことを思いながら歌ったり表現しているので、その思いが皆さんにも届いたらいいなと思います。
――MVも浅倉さんの卒業を表現されていて、グループの歴史も感じられる内容に。
浅倉:ストーリー仕立てになっていて、最初のシーンは加入してきた4人の表情なので新生つばきを感じつつも、同期ごとに撮影していて、私や新沼希空ちゃんは結成当初からいるので、ずっと一緒にやってきたという安心感もあるし、私たち頑張ってきたよねという思いにもなりました。一人ひとりとハグをするシーンもありますが、それぞれの個性が出まくっていて、「私、本当に卒業するんだ」という実感にもつながって一気に寂しくなりました。
――寂しさも感じつつ、笑顔で撮影されたのですね。
浅倉:笑顔でしたね。今は前向きな気持ちになっていますし、ただ寂しいという卒業ではないので、みんなに背中を押してもらって、いい笑顔が自然と出てきたのかなと思います。
新沼:MV撮影のときに、樹々ちゃんが卒業するんだという実感がやっと湧いてきました。MV撮影はいつも緊張しますが、同期ごとに撮ったので緊張よりも安心感のある撮影に。樹々ちゃんや私は最初から活動してきて、ここまで来られたのはみんなのおかげだなという気持ちも強く感じましたし、完成したMVを見たときエモいなと思いました。
河西:ストーリー仕立てではありますが素の表情で撮影していて、みんなでスライドショーを見るシーンも初期の時代からの歴史を感じるようなMVになっていて、温かいグループに加入できたことが改めてうれしいなと感じました。浅倉さんが卒業してしまうという実感も湧いて、完成したMVを見たときはうるっときてしまう感覚になりました。
●紅白出場の目標も グループの今後を語る
――この先はどういう風になっていきたいと考えていますか?
新沼:私は最初、加入が続いていくグループになるとは思っていませんでしたが、こうやって加入を繰り返していくグループになれていることが今はすごくうれしくて、何年も続いていきたいという思いがあります。そして、樹々ちゃんがラストというのもあって今みんなの気持ちが一つになっているので、いい気持ちの勢いを止めずに進んでいきたいです。樹々ちゃんが卒業するまでは思い出をたくさん作って、卒業後も樹々ちゃんの思いも引き継いでいいグループになっていけたら。サブリーダーとして、グループのために何かできるように頑張っていきたいです。
――具体的に目標として掲げているものがありましたら教えてください。
新沼:また日本武道館公演をやりたいですし、先輩方が立っているアリーナなどにも立てるくらい大きいグループになりたいです。全国各地で応援してくださっているファンの方たちにも会いたいので、いろんなところに行けるような活動もしていけたらと思っています。
河西:浅倉さんの卒業までは、12人体制の最高のつばきファクトリーを皆さんにお届けできるような活動をもっとしたいと思います。そして、今後の目標としては、いつもテレビで歌番組を見て「私も出たい」と思っていて、テレビは皆さんに知っていただける場だと思うので出演したいです。また、アリーナなど大きなところでコンサートをしたいですし、私たちが加入してからまだ行ったことがない地域でもコンサートができたらと思っています。
――出てみたい歌番組は?
河西:いっぱいありますが、目標は大きく……『紅白歌合戦』に出てみたいです!
――浅倉さんは卒業されますが、どんなグループになっていってほしいと考えていますか?
浅倉:これまでいろんな楽曲をいただいてきましたが、季節を感じる楽曲が多いなと感じていて、季節を代表するような楽曲を今後も増やしていけたらいいなと思いますし、そうやって楽曲を大切に歌い継いでいけるグループであってほしいと思います。そして、一曲一曲にメッセージがたくさん込められているので、パフォーマンスに対する熱量や思いは、どのアーティストよりも熱く持っていてほしいですし、どんな曲も歌いこなせるグループになっていってほしいなと思います。
――グループにいらっしゃる間にメンバーに伝えておきたいことはありますか?
浅倉:言葉で何かを伝えるのが苦手なので、パフォーマンスなどを通じて伝えたいことを表現できたらいいなと。ただただ楽しい時期を過ごしたいという思いもあるので、みんなとたくさん思い出を作る期間にしたいと思います!
■つばきファクトリー
2015年4月にハロプロ研修生内ユニットとして結成され、2017年2月に1stシングル「初恋サンライズ/Just Try!/うるわしのカメリア」でメジャーデビュー。同年、『日本有線大賞』新人賞、『輝く!日本レコード大賞』最優秀新人賞を受賞。2021年7月に河西結心、八木栞、福田真琳、豫風瑠乃の4人が加入し、12人体制に。オリジナルメンバーの浅倉樹々が、4月2日に開催される卒業コンサートでグループおよびハロー! プロジェクトを卒業する。グループ名には、日本原産の花・ツバキ(椿)のように、端正で凛とした美しさを持ちつつ、エバーグリーンな瑞々しさと強さを備えたグループに育ってほしいという思いが込められている。