2023年02月24日11時30分 / 提供:マイナビニュース
●朗らかな子になってほしいからこそ自分も朗らかでいるように
2020年に建築家の半田悠人氏と結婚し、昨年第1子男児を出産した歌手のDream Ami。1児の母として子育てに奮闘しつつ、現在はミュージカルの稽古にも励み、新たな挑戦としてライフスタイルブランド「Vintry」(ヴィントリー)も立ち上げた。Amiにインタビューし、出産後の変化や子育てのモットー、ブランドへの思いなど話を聞いた。
自身のYouTubeチャンネルで自宅の様子や家族旅行の様子なども公開し、笑顔あふれる家庭を発信しているAmi。母親になってから「1日があっという間すぎてびっくりしている」と生活はガラリと変わったようだ。
「今までは家でぼ~っとテレビを見たり暇な時間を過ごすこともありましたが、子供が生まれてからは仕事や予定がない日でも常に忙しいです。『もう夜!?』みたいな毎日で、家で常に早歩きしています」
それでも、「大変とは思っていなくて、すごく楽しい。もともと忙しいのが好きなので、『時間ない!』と言いながらも楽しんでいます」とにっこり。
「『ママになったからこうでなきゃ』とはあまり思っていないです。だからこそ自分らしくやれていられるのかなと思っています。子供の成長とともにちょっとずつ自分自身も成長していけたら」とも語った。
また、母親になってから「笑顔が増えて前よりも穏やかになれた気がします」と自身の変化を語る。
「子供の前では常に笑っていたいし、朗らかな子になってほしいからこそ、自分が朗らかでいなきゃいけないなと思っています。そう意識することで笑顔が増えてよりハッピーになれている気がしていますし、『無理やりにでも笑ったら楽しくなれる』と言いますが、それはある気がしています」と笑顔のパワーを実感。「明るい家庭を作っていきたい」とこれからも笑顔を心がけていく。
そして、「旦那さんは子供を溺愛していて子煩悩です」と明かし、「子供の世話もめちゃくちゃしてくれるし、細かな手続きなども全部旦那さんがやってくれるのでありがたいです」と感謝している。
母として、父として、お互い成長しつつ、夫婦の関係性は「いい意味でそんなに変わってない」とのこと。
「旦那さんはユーモアがある人なので、ダジャレを言ったり、よくふざけています。テレビから流れてくる音楽に乗せていきなり変な踊りをするのが私は大好きで、変な歌詞をつけて替え歌で笑わせてきたり、そういうところは変わらないです」と話し、「ラブラブですね」と言葉をかけたら、「ラブラブかもしれない(笑)。笑いは絶えないです」と笑みをこぼした。
子育てにおいては「否定しない」ことを大切にしていきたいと考えている。
「親だからこそ注意する機会も多々あると思いますが、何でも『ダメ』『やらないほうがいい』と否定はせず、ダメな場合も自分で気づいてもらえるような言い方ができたらと思っています。自分でちゃんと判断できる子になってほしいので」
否定しないということを大切にしているのは、「これはダメというのは、自分だけの価値観かもしれない」と、広い視野を持つことを意識しているから。SNSなどを通じて寄せられるコメントからも、人によってさまざまな考え方があると感じているという。
「何事においても自分だけの価値観や考えで決めつけないようにしています。『なんでそんなこと言うんだろう?』ということも、見方を変えると険悪なムードにならずに済んだり、すべてのことに感謝できるようになると思います」
自身を“図太い”と表現し、心穏やかに生きていく術は、これまでの芸能生活の中でも磨かれたようだ。「中学2年生からこのお仕事をやらせてもらっているので、”人との接し方のポイントを探す”みたいなことが染みついているところはあると思います。売れていない下積み時代から、いろんな人の顔色を見てきたので(笑)」
さらに、夫の影響も。「旦那さんが哲学とか好きで、人それぞれいろんな考え方があるということを普段の会話からも教えてもらっています。日々の生活の中で知らない間に影響されている部分もあるのかなと思います」と語った。
●ライフスタイルブランドを立ち上げ パッケージは夫がデザイン
そしてこのたび、ライフスタイルブランド「Vintry」(ヴィントリー)を立ち上げ、第1弾としてヘアオイル「マルチパルファムオイル」を2月22日より公式オンラインショップにて販売をスタートした。
「以前から漠然と、ライフスタイルの中で使えるものを作って皆さんに届けられたらいいなと考えていました。カテゴリーにとらわれず、ライフスタイルブランドという大きな枠でやれたらいいなというのは30代になってから思うようになりました」
昨夏ごろにブランド立ち上げが決定し、プロデューサーとして打ち合わせを重ねてきた。その中で、決断力が必要な仕事だと痛感したという。
「プロデューサーという立場もあり、決断することがすごく多いんです。選択肢がたくさんある中でこれにしようって決める場面がたくさんあっては、そのたびに迷ってしまいました」
自身は「決断力はないほうだと思います」と笑い、「本当に優柔不断で、こっちもいいけどこっちもいいなって。自分の感性や感覚に自信を持って『これでいこう』と言い切れる人は素敵だなと思いました。自分もこれからそういった部分を磨いていかないといけないですし、そのためにももっと勉強が必要だなと思いました」
ブランド名「Vintry」は、Amiの好きなものを掛け合わせた造語。「ヴィンテージとレトロとガーリーを合わせてVintryという名前にしました」と説明し、「デザイン面で、ヴィンテージを意識しつつ、ガーリーなかわいらしい部分もあるような世界観を作っていけたら」と話した。
第1弾にヘアオイル「マルチパルファムオイル」を選んだ理由も聞いた。
「私のイメージって、金髪だったり、ヘアスタイルが強いのかなと思っていたんです。だったらヘアに関する商品を作れたらいいなと。その中で自分が毎日欠かさず使っているものを考えたときにヘアオイルかもしれないなと思い、いまや女子のマストアイテムになっていると思うので使ってくれる人も多いのではないかなと思いました」
そして、「品質にはとてもこだわっています」と自信をのぞかせ、「自分が本当に使いたいと思うものをつくりたかったので、100%天然由来のものだけで作りました。ヘアオイルとして販売しますが、実はスキンケアのオイルとしても全身に使えるくらい安全です」と紹介。
また、「香りにもこだわりました」と続け、「販売時期が春ということもありますし、私自身も大好きなストロベリーの匂いにしました。そして、ハワイのプルメリアというお花の匂いもすごく好きなのでプルメリアの匂いも入れて、ストロベリー&プルメリアの香りにしました。ちょっと甘くてさわやかな気持ちになれる香りです」と語った。
パッケージは、Amiが描いたイラストから夫の半田氏がデザイン。夫婦コラボによって誕生したパッケージに、Amiは「Vintryという名前がぴったりなデザインに仕上がってすごく満足しています」と喜んでいる。
そして、「ライフスタイルブランドなので、生活の中で使えるアイテムをいろんなカテゴリーで出していけたらと考えています。まずは幅広く皆さんが使いやすいアイテムを増やしていきたい」と述べ、「いずれは、ポップアップを開催したり、どこかのお店の一部に置いてもらえるようになったらうれしいですし、Vintryというブランドを皆さんに知ってもらえるようにしていきたいです」とプロデューサーとしての野望も明かした。
●「お仕事も精力的に頑張っていきたい」女優業の楽しさも実感
現在は、3月11日に開幕するミュージカル『ジキル&ハイド』の稽古にも励んでいる。
2021年に『#チャミ』でミュージカルに初挑戦し、昨年もドラマティックレビュー『TARKIE THE STORY』で舞台に挑戦。作品を重ねるごとに女優業の楽しさを感じているようで、「役を通して本気で別人になろうとできる環境が今までの私の人生にはなかったので、こういう楽しみがあったんだと感じています」とやりがいを口にする。
そして、「学んでいく時間がすごく大事だなと思います」と稽古も楽しんでいる。
今苦戦しているのは「発声」とのこと。「体中で響かせるような発声。自分が今まで歌ってきたポップスとは声の出し方が全然違って苦戦していますが、指導の先生に教えてもらいながら頑張っています。ミュージカルは歌詞もすごく重要で、セリフのように聴かせながら歌うというのも課題です」と述べ、「この舞台を終えて自分の中で一つ殻が破れたなと思えていたらいいなと思います」と成長に期待した。
今後も、家庭とのバランスを考えつつ、「お仕事も精力的に頑張っていきたい」と考えている。
「希望としてはお仕事もそんなにセーブすることなくやっていけたらいいなと思っていますが、どうなっていくかわかりません。親子の時間があまりに少なくなったらそれは違うと思うので、バランスを見てその都度その都度、自分の直感でいろいろ考えていけたら」
そして、「機会があれば何でも挑戦していきたい」と幅広い活動に意欲。「常に自分がアップデートしていたいという思いがすごく強いので、ミュージカルももっと勉強して、ミュージカルの道でもやっていけるくらいまで成長していきたいですし、『Vintry』もしっかり育てていきたい。映像での演技にも挑戦したいという気持ちがあるのでドラマにも挑戦したいですし、バラエティでロケもやりたいです」と目を輝かせながら語った。
■Dream Ami
1988年5月11日、大阪府出身。2002年、dreamに加入しデビュー。2011年よりE-girlsの中心メンバーとしても活躍。2015年7月にシングル「ドレスを脱いだシンデレラ」でソロデビューを果たす。2017年7月のライブをもってE-girlsとしての活動を終了し、以降ソロに専念。『#チャミ』でミュージカルに初挑戦するなど女優としても活動。3月11日よりミュージカル『ジキル&ハイド』に出演予定。プライベートでは、2020年2月22日に結婚し、2022年に第1子男児を出産した。