2023年02月17日15時35分 / 提供:マイナビニュース
Samsung Electronicsが2月14日、子会社であるSamsung Display(SDI)から20兆ウォン(約2兆円)を借り入れた事実を公示したことが、半導体業界のみならず金融市場からも注目を集める事態となっていると複数の韓国メディアが報じている。SDIからの資金借入期間は2月17日から2025年8月16日までで、利率は年4.6%だという。
Samsungが子会社から多額の資金を借りるという緊急ともとれるカードをきったのは、2023年におけるSamsungの営業利益が大幅に低下し、2023年第1四半期には赤字転落が予想されるため、営業利益だけでは十分な投資財源を確保しにくく、社外から資金を確保しようとしたものとの見方が韓国の半導体業界関係者からは出ている。これまでもSamsungは、外部からの借入をせず巨額投資を進めてきており、海外から為替コストを負担して資金を取り寄せたり金融機関から借り入れを行うより、好調な子会社から借り入れるほうが有利と判断したと見られている。
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