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ナンチャンが見せた“1回乗っかってみよう”の姿勢 フジ若手Dがタッグ「全部受け入れてくれた」

2023年02月17日17時00分 / 提供:マイナビニュース

●同期3人が「南原×健康」でバラエティ企画
お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの南原清隆が、フジテレビの若手ディレクター3人と新企画に挑むバラエティ特番『ナンチャンのこれナンてどうです?』が、18日(16:00~ ※関東ローカル)に放送される。

昨年11月には、内村光良がフジの若手Dとタッグを組んだ『内村と相棒』が放送されて好評を博したが、今回は、「南原×健康」というテーマを設定。3人のディレクターが企画を練り上げ、タイトル通り南原に「こういうのはどうでしょう?」と提案する形で制作が進められた。3人とも、これまであまり扱ってこなかったテーマだけに、それぞれ悩みながら番組化していったが、南原が他の番組では見せない表情を、三者三様に引き出している。

そこで、各企画を担当する千葉悠矢、間島陸、片岡新己留(ニコル)という入社7年目の同期ディレクターに、今回の手応えや南原と番組を作っての印象などを聞いた――。

○■はっぱ隊と顔モニュメントから発想

入社2年目で『超逆境クイズバトル!!99人の壁』を企画した千葉Dは、南原らをドーパミンで気持ちよくさせるため、狩野英孝と斉藤慎二(ジャングルポケット)が様々な“気持ちいい”をプレゼンする『南原とドーパ民』を制作。

「健康というテーマは史上一番難しいと思って、(放送)作家さんや他のディレクターと会議しながら考えたのですが、まず、はっぱ隊(『笑う犬』のコント)の歌で南原さんが『気持ちい~!』と叫んでいたのをまた聴きたいなというのと、南原さんの顔のモニュメントを作りたい…この2つが出そろったときに、これはもうドーパミンを出すしかない、と決まっていきました」(千葉D)

“気持ちいい”を追求するという番組にあたって、「南原さんたちには『とにかく正直に、気持ちよくなかったらそのまま言ってもらっていです』とお伝えしました。すると、我々スタッフが相当気持ちいいと思ったものがそうでもないリアクションだったり、逆に『そんなに!?』と驚くくらいテンションが上ってくれたりして、想定していないギャップが出て良かったですね」と収録を振り返る。

○■初めてのジャンルに「全然手応えがない(笑)」

「健康バラエティは初めてだったので新鮮でした」という間島Dが企画したのは、体作りのプロが“教習所”という設定で指導していく『世代別! カラダの教習所』。

「大学までラグビーをやっていたので、体作りや体を動かすといった、自分に接点ところから考えました。実際に周りで勘違いしてる人もいるので、それを面白がりつつ、ちゃんと学べる内容にしています」(間島D)

レギュラーでは『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』を担当し、「ザ・お笑いで面白いことを最優先する番組をやっているので、ためになること、勉強になることを扱うことで、ディレクターとしての幅を広げるという狙いもあって、今まで学んできたことを1回無しにして作っていこうという感じでやらせてもらいまいた」と意識したが、「やっぱり初めてのことなので、全然手応えがないです(笑)」と本音を漏らした。

○■白目むいて寝てるところを見せたい

そして、唯一の女性である片岡Dは「どストレートの“健康”というより、どんな遊びができるかというところで工夫しました」と、日本一お昼が忙しい男・南原を最高の昼寝にいざなう旅ロケ『爆睡トラベラー』を企画。

「南原さんに普段できない昼寝をさせてあげたいということで考えました。昼寝をテーマにした企画や番組があまりないと思ったのと、南原さんが白目むいて寝てるところとか、なかなか見られない姿をお見せたいと思いました」(片岡D)

『ネプリーグ』『ENGEIグランドスラム』『THE MANZAI』といったスタジオバラエティで育ち、「自分でロケを仕切ってやるという機会がなかなかなかったので、すごくいい経験でした」と、間島Dと同様に自身の幅を広げるチャンスになったようだ。

●逸脱と外しすぎない境を考えているイメージ
3人とも、南原とがっつりタッグを組むのは初めてだが、片岡Dは「めちゃくちゃ優しかったです! 私のような若手の言うことに“1回乗っかってみよう”という勢いで全部サポートしてくれる感じで、一緒にやらせてもらってすごく気持ちよかったです」と印象を語る。

間島Dも、“1回乗っかってみよう”の姿勢を強く感じた上で、「僕の企画は南原さんが現場で『そうだったんだ!』と驚いてほしかったので、中身についてほぼほぼ知らない状態でやってもらったのですが、その提案も『OKOK』と全部受け入れてくれて、楽しんでくれました。その中で、お茶の間の人たちが一緒にできるかとか、10代・20代の話を50代以上の人が興味を持って見てくれるかといったアドバイスを頂きました」と明かした。

それを受け、千葉Dは「南原さんに『こういうネタがあるんですけど』と相談したときに、『視聴者が真似できるものに特化したほうがいいんじゃないかな』と言ってくれたので、簡単に買えるとか、家に必ずあるものでできるネタに限定しました。視聴者目線からある意味逸脱するところはするんですけど、外しすぎないようにする境を考えてらっしゃるイメージがありました」と感じたそうだ。

○■2年目で『99人の壁』ブレイク、そのとき同期2人は…

入社以来バラエティ制作を歩んできた3人だが、1年目にADで携わった『FNS27時間テレビ』の後は、同じ番組に参加することがなかったという。それだけに、「『こういう仕事の仕方するんだ』というのが分かって面白かったです」(間島D)という発見があり、「番組はバラバラなんですけど、だいぶ仲は良い方だと思うので(笑)、90分の放送尺の取り合いも穏便に進みました」(千葉D)と、制作スタイルも“健康的”だった様子。

一方でこれまでの7年、3人はずっと横並びというわけではなかった。2年目で、千葉Dが『99人の壁』で社内の企画プレゼン大会に優勝し、番組全体を仕切る演出デビューを果たしたのだ。当時、他の2人はどんな思いを抱いていたのか。

「飲みの場でも千葉に話したことないですけど、悔しいという思いはずっとあります。いつか抜けたらというディレクターとしての思いはありますが、ライバルであり友達なので、純粋にすごいなとも思います。研修のときに一緒にVTRを作ったんですけど、そのときから彼の腕は知っていたので」(間島D)

「インターンから千葉と一緒だったんですけど、『頑張れ』って応援する気持ちがほとんどですね。私は育休を頂いて最近復帰したのですが、帰ってきたら千葉はずっと演出をやっているし、間島もディレクター歴が長くなっているし、1つの番組をやることがこんなに大変なのかというのが分かるようになってきたので、尊敬が大きいです」(片岡D)

それを受け、千葉Dは「間島は『ドッキリGP』とか『お笑いオムニバスGP』とか、出役としてもちゃんと形になって面白いものにして、ニコルも『新しい波』や最近の『リッチマンDATE』でも画面に出て役割を果たしていて、僕には絶対できないことをしているんです。それに、間島はミスター明るい体育会系でめちゃくちゃ酒飲むし、ニコルも明るいキャラクターがあって、僕はどちらかというと陰のほうで一番フジテレビっぽくない感じだと思っているので、陽の部分がいかんなく発揮されて頼もしいなと感じています」と羨望を語ったが、「イジってる!?」(間島D)、「悪口じゃん(笑)」(片岡D)と、額面通り受け止められることはなかった。

そんな3人だが、今回は1つの番組であるとは言え、3つの企画のオムニバス形式であることから、「今度は同じ企画を作り上げる形で、会議で『こっちじゃないよ』『そっちのほうがいいよ』みたいに真剣にぶつかってみたいですね」(間島D)、「誰かが1人演出をやって、その他2人がディレクターとして就くという感じも、絶対楽しそうだなと思います」(千葉D)と、コラボレーションの実現を願った。

●やっぱりフジテレビが首位になりたい
若手から中堅への過渡期にいる3人。テレビをめぐる環境が目まぐるしく変化する中で、どのようなディレクターを目指しているのか、最後に聞いてみた。

「僕はスポーツ志望で入社して、なぜかバラエティ配属になったので、最初はみんなに『なんでバラエティ志望じゃないやつが来たの?』みたいな顔をされる時期もあったのですが、実際に働くと、もうバラエティがめっちゃ面白くて!」と、すっかりハマった間島Dは「今回の南原さんや、『ジャンクSPORTS』で浜田(雅功)さんとずっとお仕事させてもらったり、素晴らしいタレントさんがいっぱいいるの中で、そこに頼らず、自分が面白いものをちゃんと作った上で、南原さんみたいな素敵な人が乗っかって、さらに面白さが広がっていく、ということができたらいいなと思います」と抱負を語る。

千葉Dは「僕らが入社したときは『フジテレビはなぜ凋落したのか』なんて本が出て、『いいとも』『スマスマ』『みなさん』『めちゃイケ』と最強の番組が終わっていくのを見てきた世代なんです。だからこそ『99人の壁』がやれたと思っていて、それがチャンスだと思っているので、5年、10年と経ったときに、やっぱりフジテレビが首位になりたいというのがあります」と先を見据えた。

そして片岡Dは「今回の特番もそうですし、若手にチャンスが回ってきて、港(浩一)さんが社長になって、会社も応援してくれる雰囲気がすごくあります。今までだと(スタッフの)班が分かれていて、“ここの人たちがこの人と番組を作る”みたいな形が多かったんですけど、タレントさんも新しい人たちと一緒にやりたい、若手を試してもいいかなと思ってくださっている実感があるので、自分にしかできないものでヒットと言えるものを作っていきたいです」と意気込む。

また、バラエティの制作現場では女性スタッフが増えているといい、「入社当時と比べて、今は若くてかわいいADが本当に増えました。さらには女性が企画担当部長になったこともあり、より一層女性をサポートし、活躍しやすい体制になったと感じています。それこそ私は子育てしながらディレクターをやりたいというわがままを聞いてもらっているので、ありがたいです」と、環境の変化を明かしてくれた。

●千葉悠矢1993年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学卒業後、16年にフジテレビジョン入社。以来、『超ハマる!爆笑キャラパレード』『FUJIYAMA FIGHT CLUB』『RIZIN』『久保みねヒャダこじらせナイト』『ネタパレ』でADを担当。17年に『白昼夢』でディレクターデビューし、同年に社内のプレゼン大会で優勝して番組化された『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』を企画・演出。現在は『千鳥の鬼レンチャン』で演出、『新しいカギ』でディレクターを務める。

●間島陸1991年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学卒業後、16年にフジテレビジョン入社。以来、『フルタチさん』『さまぁ~ずの神ギ問』『ジャンクSPORTS』でADを担当。18年に『ジャンクSPORTS』でディレクターデビューし、現在は『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』でディレクターを務める。

●片岡新己留1994年生まれ、愛媛県出身。早稲田大学卒業後、16年にフジテレビジョン入社。以来、『ネプリーグ』『梅沢富美男のズバッと聞きます!』『AI-TV』でADを担当。育休復帰後は『THE MANZAI』や『ENGEIグランドスラム』でプロデューサーを務め、22年に『リッチマンDATE』でディレクターデビューした。

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