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おサイフも支払いも不要! アメリカの無人コンビニ「Amazon Go」で買い物してみた

2023年02月16日16時45分 / 提供:マイナビニュース

今やコンビニでも現金を使うことは少なくなりました。クレジットカードはもとよりスマートフォンの決済サービスを使えば、お財布を持たなくとも買い物をすることができます。そんなキャッシュレスのさらに先を行く、「完全手ぶら」決済ができるアメリカのAmazon Goで買い物を体験してきました。

Amazon Goは完全無人の店舗です。実際は入場時のトラブルを助けてくれるサポートスタッフが常駐している店もありますが、支払いに関してはレジが無く完全無人。店舗には入り口と出口のゲートがあり、ここから入場、退出します。

入り口には本人認証を行うためのリーダー端末が設置されています。一番ベーシックな入場方法はここにクレジットカードを通すこと。これで入場者の支払い情報が登録されるわけです。またアメリカのAmazonのアカウントを持っていれば、Amazonアプリで表示されるQRコードを使って入場もできます。クレジットカードの読み取り、あるいはQRコードが読みこまれれば、緑色のドアが開いて中に入れます。

さらにAmazon Goでは手ぶらで買い物ができる入場方法にも対応しています。設置されているリーダー端末は生体認証システム「Amazon One」に対応しており、手のひらをかざすだけで入場できるのです。あらかじめ左右の手のひらとクレジットカードを店舗で登録しておくと、カードやQRコード不要で手のひらをかざすだけで入場できるというわけです。つまり手のひらが自分のクレジットカードの代わりになるのです。

さて店内は日本のコンビニエンスストアとよく似た品ぞろえ。基本的には食料品が販売されています。価格は意外と安く、このあたりはさすがAmazonと言ったところでしょうか。

店内の天井を見るとおびただしい数のカメラが下を向いて設置されています。このカメラが来客の動きを常にチェックしており、商品を手に取り、それを持って出場すると「購入した」と判断され自動的に清算が行われるというわけ。また商品を置く棚には赤外線や重量センサーなどもあり、どの商品が取られたかを自動的に判断できるようになっています。

Amazon Goでのショッピングは普通のコンビニと変わりません。気になるものを手に取ったり、気に入ればそのまま抱えて別の棚に移動しつつ、買い物を進めていきます。

サラダのパックなど、何が入っているか気になれば手に取って表示を見て、他の商品がいいと思えば戻してもOKです。商品は置かれている位置が決まっているため、一度手に取ったものは元の場所に戻さなくてはなりません。そうしないと清算の時に誤って買っていないものが計上されてしまう恐れもあるようです。まあ元の場所に商品を戻すというのは当たり前なことでしょう。

ところでアメリカの物価は本当に高く、スタバで飲むコーヒー代も馬鹿になりません。Amazon Goにはコーヒーもあるのですが、価格は1ドル。毎日一度はコーヒーを飲まなくては気が済まない、なんて人にはありがたい価格です。

またソフトドリンク類もファストフード店では意外とするもの。Amazon Goでは1ドル以下。ちょっと喉が渇いたらAmazon Goに寄るのもよさそうです。

さて今回はちょっとお腹が空いていたのでポテトチップスを買うことにしました。棚から商品を取って、そのまま会計に向かいます。といっても支払いを自分で行う必要はありません。

この後はそのまま出口から外に出ればOK。特に何をすることもなく、商品を持ったまま出口を通るだけです。なんだか本当に買い物ができたのか心配ですが、このあとすぐにメールなどで通知が来ます。

すぐにAmazonからメールが届きました。そこには店内の滞在時間が記載されています。入場から退出までの時間がしっかりと記録されているので、万が一クレジットカードが不正利用された場合もわかるでしょう。

そのあとしばらくしてからAmazonから清算のメールも届きました。また使っているクレジットカード会社によってはそちらからも個別にメッセージなども届きます。清算の連絡は買い物直後に来る場合もあれば、10分くらいかかるときもありました。しばらく連絡が無くても「もしかして清算されていないのでは?」という心配はなさそうです。

なお一部の店舗にはイートインコーナーもあるので、店内で買ったものをそのままその場で食べることもできます。1ドルコーヒーを買って一服するのも可能です。アメリカでの買い物はコンビニでも店員さんから軽く話しかけられたりしますが、Amazon Goなら一言も話をせずに買い物が可能です。店舗の数はまだあまり多くありませんが、気軽に買い物できる店舗としてぜひ数を増やしてほしいものです。

富永彩乃+山根康宏 富永彩乃(とみなが あやの) ITジャーナリスト/自撮り端末研究家。日本や海外各国のIT事情、特に海外の最新スマートフォンやビデオコンテンツサービスに精通。海外展示会の取材も積極的にこなし、現地からライブ配信によるレポートや動画撮影・編集も自身で行っている。スマートフォン複数台を常に使いこなし、TVやメディアへの出演も多数。 公式サイト:https://ayanotominaga.com/ 山根康宏(やまねやすひろ) 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど活動の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から百万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。 公式サイト:http://www.hkyamane.com/ この著者の記事一覧はこちら

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