政府は、2050年までに温室効果ガスの排出を社会全体でゼロにする、「カーボンニュートラル」を実現する方針を打ち出している。カーボンニュートラルとは、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量から植物などによる吸収量を差し引いて、実質的につり合いが取れている状態だ。
カーボンニュートラルを実現しながらも持続的な発展を遂げるためには、産業競争力を高めて国際競争で勝たなければならない。そこで、自社のみならず経済社会全体での脱炭素化や、再生可能エネルギーを主とした社会システムへの変革を目指す取り組みが「GX(グリーントランスフォーメーション)」である。