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安東弘樹のクルマ向上委員会! 第57回 BMWの超豪華EVをどう評価する? 安東弘樹、「i7」に乗る!

2023年02月21日11時30分 / 提供:マイナビニュース

BMWの電気自動車(EV)で最もゴージャスな「i7」にクルママニアの安東弘樹さんが試乗した。高級車にしてはいかつい顔、ラグジュアリーな内装、数々のおもてなし装備など魅力満載のクルマだが、安東さんが気になったポイントは? 助手席でいろいろと話を聞いてきた。

○自動ドア付き超高級EV「i7」

「i7」はBMWの最高峰「7シリーズ」の電気自動車(EV)バージョンだ。ボディサイズは圧巻の全長5,390mm、全幅1,950mm、全高1,545mm。動力性能も圧巻の最高出力544ps、最大トルク745Nm。静止状態から100km/hまでの加速は4.7秒(欧州仕様車の数値、BMW調べ)だ。バッテリーは105.7kWhと相当な大容量。フル充電の航続距離(WLTCモード)は650kmとなっている。価格は1,670万円からだ。

全長が長いから当然だが、ドアも大きい。手動で閉めるのは少し手間だが、心配ない。ドアはボタンひとつで開け閉めできる自動ドアになっている。運転席のドアに至っては、乗り込んでブレーキペダルを踏めば勝手に閉めてくれるというおもてなしぶりだ。

大きなクルマだが、後輪が独自に切れる「AWS」という機能が付いているので思ったよりもよく曲がる。駐車スペースと駐車パターンを記憶し、自動で駐車してくれる機能も付いている。走る際は人工的な電子音がいくつかのパターンから選べるのだが、作曲はハンス・ジマーという豪華さである。

超ゴージャスなi7だが、はたして安東さんの感想は? 試乗の発着点となった大磯ロングビーチを出発して西湘バイパスに乗り、箱根新道を走ってから帰ってくるルートに同乗した。

○アダプティブ回生の制御がスゴい! でも…

マイナビニュース編集部(以下、編):i7の内外装についてはどんな印象ですか?

安東弘樹さん(以下、安):外観は……もう少し、エレガントさが欲しいかなと思います。これからのBMWの顔は、こういう方向になっていくんですかね。

ただ、高級車って、デザインも難しいんだろうなとは思います。7シリーズは、BMWの中でも試行錯誤しきたクルマだと思うんです。映画『トランスポーター』に登場した7シリーズ(E38)はカッコよかったですよね。

内装の雰囲気は嫌いじゃないです。

編:内装は、けっこう強めに模様が入ってますね。

安:それをうるさいと取るかどうかでしょうね。

安:(西湘バイパスにて)さっそく、加速してみましょう。うわ! この力強さは、ガソリン車が絶対にかなわないところですね。航続可能距離は……残り398km? バッテリーは94%なんですが、これで400kmを切っていると、少し不安になりますね。

編:EVは、それまでの走り方、使われ方を踏まえて航続可能距離を割り出すそうですから、400kmというのが実態かどうかはわかりませんけど、確かに不安ですね。

安:回生の強弱は調整できるんですけど、パドルやボタンなどで物理的に変更するのではなく、センターのディスプレイから調整の画面を呼び出して強さを選ぶみたいですね。走行中に変更するのは、ちょっと難しいかな。必然的に、「D」で走るか「B」で走るかということになりますね。

編:さっきから、ずっと何かを操作しているなと思っていたんですが、DとBをこまめに切り替えながら走っていたんですね! オートマのクルマでもマニュアルモード(M)にして、パドルやシフトノブを操作しながら走っていますよね。安東さんは運転中、やることが多いですね(笑)。

安:それが、苦痛じゃないんですよね(笑)。

安:箱根新道の上りでバッテリーが減りましたが、これが下りでどのくらい回復するか、楽しみです。今はバッテリー容量が84%、航続可能距離が残り293kmという表示ですけど、下りに入ってから、どんどん伸びてます。……もう306kmまで回復しました。

編:「D」に入れたときの回生のモードは「アダプティブ」になっているみたいですね。

安:下り坂に入ってから、アクセルもブレーキもなんですが、一度もペダルを踏んでいません。前を走っているトラックの車速に合わせて減速してくれているみたいです。

編:ほんとにアダプティブ状態だ。

安:ほとんどACCですね。本当は、この回生の調整をパドルを使って自分でやりたいんですけど(笑)。上手な制御ではあるんですけどね。

バッテリーは今、85%まで回復しました。距離は残り350kmまで戻ってます。

安:当然ですが走行中も静かですし、走りも滑らかですね。

編:メルセデス・ベンツのEV「EQS」とi7はライバル関係になると思うんですが、比べてみるとどうですか?

安:どうなんですかね? 先進性は向こうの方がありますよね。宇宙船みたいな感じで。i7は割とコンベンショナルといいますか、正常進化の7シリーズといった印象です。もともと、内燃機関を搭載する7シリーズも静かなクルマなので、何も知らずにi7に乗ったら、EVだとは気づかないかもしれませんね。EQSは明らかに、これまでとは違う種類のクルマだなと感じると思います。

編:i7を購入する可能性って、ありますか?

安:どうでしょう、子供が完全に独立して、一緒にクルマに乗ることがほとんどなくなったら、あるいは……でも、大型セダンに乗っている自分って、理由はわからないんですが、どうしても想像できないんですよね。もちろん、価格の問題もあるんですけど。

編:大型高級セダンにはステータス性があると思うんですけど、安東さんはそのあたり、全く気になさらないですもんね。

安:クルマのステータス性には全く興味がありません。例えば、所有しているスズキ「ジムニー」は軽自動車ですが、「なんで軽に乗るんですか?」って聞かれることもあるんですよ。でも、ジムニーだから選んだとしかいえません。ジムニーが好きで選んだら、それが軽だったというだけです。実際、維持費が抑えられて助かりますけど。

試乗はそろそろ終了ですけど、航続可能距離は400kmまで戻ってますね。スタート時より長い(笑)。

編:そういえば、i7の売りのひとつは、後席で楽しめる超大型スクリーンとのことです。走るプライベートシアターといった感じなんですが、安東さんは映画を観ながら移動するよりもやっぱり……。

安:運転している方が楽しいです。かといって、ドライバーさんになりたいわけでもないんですけどね(笑)。自由に運転がしたいんです。

安東弘樹 あんどうひろき 1967年10月8日生まれ。神奈川県出身。2018年3月末にTBSを退社し、フリーアナウンサーとして活躍。これまでに40台以上を乗り継いだ“クルママニア”で、アナウンサーとして初めて日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める。 この著者の記事一覧はこちら

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