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後部座席にエンタメ革命! 車内用VR「holoride retrofit」が販売開始

2023年02月14日08時03分 / 提供:マイナビニュース


2023年1月5日、ドイツのholorideは、自動車内でVRを楽しむことができるデバイス「holoride retrofit」をCES 2023で発表した。では、この最新デバイスはどのようなものなのだろうか。今回は、こんな話題について紹介したいと思う。

乗車中のエンターテインメントに大きな進化!

holorideは、ドイツの首都ミュンヘンに拠点を置く企業。「Revolutionizing in-car entertainment」とのメッセージを打ち出し、車内でのエンターテインメントに革命を起こすことを目指している。

同社がこれまで販売してきたのは、走行中の自動車内で楽しむことができる車載型VRプラットフォーム。この製品では車の動きや位置情報、ハンドル操作を検知して、それらをBluetoothで接続されたVRヘッドセットに送信することで、車内の動きと同期したリアルな没入体験を楽しむことができるものだ。実際にどういったものが楽しめるのかを簡単にご理解いただくのには、以下の動画をご覧いただくのが早いだろう。

このサービスは、後部座席に乗車する2名は同時にVRの世界に没入することができる。ただこのような体験ができる車種は、これまでアウディやフォードなどの車に限られていたという。

しかし、今回発売された「holoride retrofit」は、どの車種にも対応することが可能だという。holorideが販売している「holoride retrofit Pack」は、円柱型のholoride retrofit本体、VRゴーグル、ゲームコントローラを含むセットだ。ちなみに、VRゴーグルとゲームコントローラは、holoride retrofitに対応しているものであれば、どの機種でも使える。また本体は、車のフロントガラスあたりに吸盤で固定できるようになっている。重さも約0.5ポンド(約220g)ととても軽く、リチウムイオンバッテリを搭載していて1回の充電で14時間動作するという。

本体とリモコンなどの周辺機器は、Bluetoothで接続されている。
そして、独自のツール「Elastic Content SDK」を使って車自体の動きや位置情報を検出し、リアルタイムでソフトウェアと連動させる。これにより、VRゴーグルを装着している人の車酔いを軽減させるような高い没入感を得られるのだ。

またholoride retrofitでは、動画コンテンツやVRゲームなどさまざまなコンテンツが準備されている。先述した製品パックと、これらのコンテンツのサブスクリプション(1年分)を合わせて、899ユーロで販売されている。商品は2023年2月15日から順次発送開始とのことだ。

実際に「holoride retrofit」の動画も公開されているのでぜひご覧いただきたい。

いかがだったろうか。車内のエンターテインメントに注力した企業というのは、正直耳にしない。しかもVRというテクノロジーを駆使していて、高い没入感を体験できる上に車酔いも低減できるという。将来的には車のみならず、電車・新幹線・飛行機といった乗り物でもこのようなサービスが提供されるようになるだろう。とても楽しみだ。

齊田興哉 さいだともや 2004年東北大学大学院工学研究科を修了、工学博士。同年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入社し、2機の人工衛星プロジェクトチームに配属。2012年日本総合研究所に入社。官公庁、企業向けの宇宙ビジネスのコンサルティングに従事。 現在は、コンサルティングと情報発信に注力。書籍に「宇宙ビジネス第三の波」、「図解入門業界研究 最新宇宙ビジネスの動向とカラクリがよ~くわかる本」など。テレビ、新聞、Webサイト、セミナー・講演も多数。 この著者の記事一覧はこちら

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