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なぜ今エッジAIが注目されるのか? - Idein、エッジAIカメラ「AI Cast」を発表

2023年02月09日18時30分 / 提供:マイナビニュース

●なぜ今、エッジAIなのか?
Ideinは2月7日、同社が技術協力したアイシン製エッジAIカメラ「AI Cast(アイ キャスト)」を発表した。

同製品は、Raspberry PiとAIアクセラレーターチップ「Hailo-8」を搭載し、2.5Wの消費電力で理論性能として26TOPS(1秒当たり26兆回の四則演算)のAI処理を実現するというもの。販売予約の開始は2023年2月中旬を予定する。

発表会にはIdein 代表取締役/CEO 中村晃一氏が登壇。エッジAI市場の動向と今後の予測について解説がなされたほか、具体的なエッジAI導入事例の紹介が行われた。
○なぜ今、エッジAIなのか?

Ideinは、エッジAIプラットフォーム「Actcast」を展開するスタートアップ企業だ。「実世界のあらゆる情報をソフトウエアで扱えるようにする」というミッションを掲げ、画像認識や音声認識といった技術に取り組んでいる。

Actcastでは、店舗や工場に設置されたカメラやマイクなどのエッジデバイス(センサーデバイス)から、リアルタイムでデータを収集。クラウド上に集積されたデータは、既存のクラウドサービスなどと連携させることでさまざまな目的に活用できるという。

このエッジデバイス上でAIによる処理を行わせるのが「エッジAI」と呼ばれる仕組みであり、近年注目を集めている。その理由として、中村氏は「データセンターやネットワークへの負荷の集中」「超低遅延化需要の増加」「プライバシーへの関心の高まり」の3つを挙げる。

「まずデバイスの数が単純に増加していて、そこで動くアプリケーションの負荷も高いものになっています。また、自動運転車やロボットの制御などを行う上で、処理のために都度通信していては間に合いません。さらに現在、1社でデータを収集することへの規制が強まっていることから、可能な限りデータをエッジ側で処理してしまおうというわけです」

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