旬のトピック、最新ニュースのマピオンニュース。地図の確認も。

JST主催「第12回 科学の甲子園 全国大会」の出場47校が決定!

2023年02月09日11時16分 / 提供:マイナビニュース

●各都道府県の予選を突破した代表47校が決定
2023年3月17日から19日まで、茨城県つくば市にて「第12回 科学の甲子園 全国大会」が開催される。全国47都道府県の出場校が決定したことを受けて2月8日に行われた記者説明会では、群馬県・千葉県の代表校の参加生徒が登壇し、全国大会への意気込みを語った。

知識をいかに活用できるかが試される科学の甲子園

科学の甲子園は、科学好きのすそ野を広げるとともにトップ層の学力を伸長させることを目的に、科学技術振興機構(JST)が全国の高校生を対象として主催する大会。参加資格があるのは高校1年生・2年生で、学校対抗で科学の力を競う。また、3月に開催される全国大会には、各都道府県の予選を通過した1校ずつが代表校として出場する。

全国各地で行われた代表選考には合計で668校・7870人のエントリーがあったといい、コロナ禍により参加者が大幅に減少した第10回大会以来、2年連続で増加傾向にあるとのことだ。

記者説明会では、各都道府県の代表校が発表された。その内訳として、公立校が35校、私立校が12校出場する。これについてJST理数学習推進部調査役の岡田啓一氏は「国立校や高専が出場しないのは珍しい」とする。なお、初出場は4校で、第1回大会から12回すべて出場する高校が4校あった。

○全国の出場校一覧

第12回の全国大会は、つくば市のつくば国際会議場(初日・最終日)とつくばカピオ(2日目)で行われる。初日は開会式と筆記試験、2日目は3つの実技競技が行われ、その結果から最終日に表彰式が行われる。今大会は感染症拡大防止の観点から無観客での開催となるが、実技競技や表彰式の様子については、インターネットでライブ配信が行われるという。

科学の甲子園推進委員会の小浦節子委員長は、今大会で出題される問題について「知識だけを詰め込めば解けるといったものではなく、その知識をいかに活用できるかが試される問いになっている」とし、科目の枠を超えた課題解決型の問題に対する豊かな発想への期待をのぞかせた。

●「はやぶさミッション」をイメージした難問も出題される
事前に公開された実技競技の概要をデモと共に説明

2日目に行われる実技競技は、計3問が出題される。うち2問は問題が非公開となっており、物理と生物の分野から出題されることだけが発表されている。

残る1問は総合競技で、すでに問題の内容が公開されている事前公開競技だ。「おかえりフックン船長」と銘打たれたこの問題は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が宇宙センターを構えるつくば市にちなんで、小惑星探査機「はやぶさ」のサンプルリターンミッションをイメージした内容となっている。

具体的には、各校に配布されたセンサなどの部品からなるカートで、各センサが取得するデータをマイコンで処理・制御しながら、設定されたコースを自律的に航行し、小惑星サンプルを模したクリップをスタート地点まで持ち帰ることができるか、といった内容。なお従来の大会とは異なり、大会当日の製作時間はなく、事前に作り込んだカートやプログラムを持ち寄り、会場での試走や調整を行ってからチャレンジに臨むことになる。

航路内には8つのチェックポイントが用意されており、それぞれを通過することでポイントが加算される形式。また2種類用意されるクリップのうち、銀のクリップを持ち帰った場合には10ポイント、赤のクリップを持ち帰ることができれば20ポイントが加算されるなど、ボーナスポイントも用意される。同競技の満点は120点で、タイムが同じ場合には走行に要した時間が短いチームを上位とするという。

競技のポイントとして、どのセンサを使ってどのような情報を取得するか、またそれらに基づいてどういった制御プログラムを用意するかが重要となる。加えて、用意されたマイコンはメモリサイズが限られているため、いかに無駄のないプログラムを構築できるか、といった点も鍵になるとする。

●科学に対する想いや学びをぶつける大舞台に挑む
全国大会に臨む代表生徒が意気込みを語った

記者説明会には、全国大会に出場する47校のうち、群馬県代表の県立前橋女子高等学校、千葉県代表の県立東葛飾高等学校から、それぞれ2名の代表生徒が登壇し、大会参加のきっかけや意気込みを語った。

前橋女子高等学校の石川真衣(いしかわまい)さんは、大会を知ったきっかけとして「中学生の時に、科学の甲子園の全国大会に女子校として唯一、前橋女子高校が出場していたのを知った」ことを挙げ、「自分の力を試す場として参加を決意した」という。また尾崎文郁(おざきあやか)さんは、群馬県大会を振り返って「正直、県大会を優勝できるとは思ってもみなかった」というが、「最後まであきらめずに戦いたい」と意気込む。

一方、昨年の全国大会で準優勝を飾った東葛飾高等学校の北島駿冴(きたじましゅんご)さんは、中学生年代を対象とした「科学の甲子園ジュニア」に出場した経歴を持つ。その大会では県で3位だったといい、「また挑戦したいと思い、今回も出場した」と想いを語る。そして荒井輝(あらいあきら)さんは、「昨年好成績を残した先輩にも話を伺いながら、しっかりと準備を進めていきたい」と話し、優勝への熱をのぞかせた。

なお、今大会の開催に向けては、科学の甲子園で過去に全国大会に出場したOB・OGたちの現在の活躍を、公式HPで随時公開していくとする。加えて、大会公式Twitterなどでも情報の発信を行っていくとのことだ。

続きを読む ]

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ネタ・コラムカテゴリのその他の記事

地図を探す

今すぐ地図を見る

地図サービス

コンテンツ

電話帳

マピオンニュース ページ上部へ戻る