2023年01月30日18時33分 / 提供:マイナビニュース
スイス・ジュネーブ大学の研究チームは、高出力のレーザーを使用して雷を誘導することに初めて成功したと発表した。英科学誌「Nature Photonics」に1月16日付けで掲載された。
雷(かみなり)は、地球上に年間14億回以上落ち、数千人が落雷の被害に遭い、落雷被害者の約30%が死亡しているとされる。現在、落雷から身を守る装置には、1749年に米数学者のベンジャミン・フランクリンが考案した「避雷針」がある。しかし、設置場所の制約から、避雷針では限られた範囲しか保護することができない。レーザーであれば、避雷針よりも長く伸ばすことが可能で、保護範囲を広げることができる。そのため、1960年代から、避雷針の代わりに、レーザーを使って雷を誘導する研究が行われていた。
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