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浜辺美波、周囲の期待が力に「パワーが湧いてくる」 憧れられる存在となり喜びも

2023年01月26日12時30分 / 提供:マイナビニュース

●「自分の声が扱いやすく…」成長実感も声の仕事に葛藤
2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディションでニュージェネレーション賞を受賞し芸能界入りしてから10年以上が経過した女優の浜辺美波。映画やドラマ、CMなどで大活躍の彼女が、最新作アニメーション映画『金の国 水の国』(1月27日公開)ではヒロイン・サーラの声を担当し、声優としても高い演技力を披露している。まさに八面六臂の活躍をみせる浜辺だが、先に行われた第9回「東宝シンデレラ」オーディションの参加者から“憧れの存在”として自身の名前を挙げられていたことに、ある強い思いが心に宿ったという――。

11歳で芸能界入りした浜辺も、現在22歳。人生の半分を演じるという仕事に費やしていることになる。その間に数々のドラマや映画への出演を重ね、主演として作品の真ん中に立つことも増えてきた。そんななか、声の芝居も何度か経験しているが「毎回すごく難しいですし、普段のお芝居とは違う仕事のように感じています」と率直な胸の内を明かす。

本作で浜辺が演じたのは「金の国」のおっとりした王女・サーラ。姉たちと比べ、自分にコンプレックスを持っているという女の子だ。浜辺は「サーラはすごくおっとりしているのですが、決しておバカさんではないんです。自分の役割をしっかり分かっていて余計なことをしない。いつもニコニコとしていられる強さがある」と解釈したと言うと、「強いからこそ、何があっても穏やかでいられる。そんな感覚を忘れないように演じました」とアプローチ方法を語る。

この言葉通り、劇中のサーラは優しい雰囲気のなかに、しっかりと芯の強さを感じさせるキャラクターになっている。そこにはなんとも言えない多幸感を感じさせるサーラのキャラクターと、浜辺自身の柔らかな声がマッチしているからだろう。

「これまでナレーションやモノローグのお仕事をいただくことが多く、監督さんからも『とてもいいです』と言ってくださることがありました。でも最初は録音された自分の声が、普段しゃべっているときに耳から聞こえる声と全然違ったので違和感があったんです。最近ようやく慣れてきたというか、自分の声が扱いやすくなってきた気がします」

それでも「まだまだ自分が声のお芝居に参加させていただくということには葛藤があります」と心情を吐露する。「最近、ゲスト声優として参加させていただく機会が増え、いつも温かく受け入れてくださることがありがたいなと思っているのですが、プロの方とご一緒してその実力を目の当たりにすると、声優さんのすごさを改めて感じます。私としてはちょっとでも作品にプラスになれればという気持ちで臨んでいます」と前向きに捉えるようにしているという。
○■子供たちの声で「ありがたい仕事」だと改めて実感

サーラが出会い心惹かれていく「水の国」の建築士・ナランバヤル。2人には“信頼”という強い絆がある。浜辺は「私が友人関係で大切にしているのが、距離感なんです」と切り出すと、「優しさをどれだけ出すかが重要なのかなと思うんです。本当に相手を心配しているとき、あまりそこを強調するのではなく、相手を心配しているからこそ、普段の距離感で接する。好きな相手でも、あまり好きだという気持ちを言葉にし過ぎると、ちょっとそれは違うかなと。そういう部分の距離感がぴったり合う人は安心できますし、信用できる相手なのかなと思います」と語る。

適切な距離感――。友達同士ばかりではなく、どんな関係性でも重要な要素なのかもしれない。浜辺自身、前述したように芸能生活も10年を経過し、気がつけば後輩も増えてきた。先日第9回「東宝シンデレラ」オーディションが開催され、新たなグランプリをはじめ受賞者が並んだ。

「私は結構適応能力が高めだと思うので、普通に後輩ができても、あまり変わらないかなと思っていました。でも今回初めて『東宝シンデレラ』のオーディションに行ったとき、私の作品を観てくださって“憧れの人”の欄に、私の名前を書いてくださっている人がいました。そのことがすごく衝撃というか、ありがたくて」

小学生たちが、これまで出演した浜辺の作品を観て「こうなりたい」と理想として挙げる。「いまはコロナ禍で、ファンの方と接する機会も少ないですし、小学生だとSNSでダイレクトメールをいただくこともなくて。ある意味で実感がなかったのです」と述べ、「そう言っていただけると、私の出演した作品が小さな子供たちにも届いていたんだなと思ってうれしくなりました。すごくありがたい仕事をさせてもらっているんだなと改めて実感しました」と語った。

特に感慨深かったのが、作品が更新されているということ。「これまで『君の膵臓をたべたい』を観たよって声を掛けていただくことが多かったんです。でも小学校4年生ぐらいの子たちのなかでは、圧倒的に『賭ケグルイ』や『約束のネバーランド』なんです。そうやって、作品を重ねるたびに『観ました』と言っていただける対象が変わっていくのは、すごくうれしいです」と笑顔を見せる。

●周囲の期待にプレッシャーは感じず「大きな力になる」

“憧れの存在”となることにプレッシャーはないのだろうか――。浜辺は「そういうのはあまり感じないかもしれません」と笑う。「どちらかというと、期待していただけるというのは大きな力になります。私はあまり体力もない方なのですが、皆さんの真ん中に立たせていただくと、なんか力がみなぎってくるというか、パワーが湧いてくるんです」

本作で演じたサーラは、優しくホンワカながらも、芯の強さを持っている。浜辺は「すごく好きなキャラクターでした」と語ると、「私はとにかく周囲の人に恵まれています。家族もマネージャーさんも、友達も……さっきの話ではないですが、すごく分かりやすい優しさではないのですが、しっかり見守ってくれているという安心感があります。そういう人に支えてもらっているから、私は強くいられるんです」と周囲に感謝を述べる。

物語全体に漂う多幸感は、浜辺がまとっている雰囲気に似ている。「私も作品に癒やされました」と笑顔を見せ、「岩本ナオ先生の原作の魅力と、マッドハウスさんの美しい映像、そして素敵な音楽が合わさって、作品を観たとき鳥肌が立ったぐらい。寒い時期にピッタリの心が温かくなる映画です」と作品をアピールしていた。

■浜辺美波
2000年8月29日生まれ、石川県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションでニュージェネレーション賞を受賞し芸能界入り。主な出演作に映画『君の膵臓をたべたい』(17年)、『センセイ君主』(18年)、『アルキメデスの大戦』『屍人荘の殺人』(19年)、『思い、思われ、ふり、ふられ』『約束のネバーランド』(20年)、『シン・仮面ライダー』(23年)、ドラマ『賭ケグルイ』シリーズ、『崖っぷちホテル!』(18年)、『アリバイ崩し承ります』『私たちはどうかしている』(20年)、『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(21年)、『ドクターホワイト』(22年)など。2023年度前期連続テレビ小説『らんまん』のヒロインに決定している。

スタイリスト=瀬川結美子 衣装:ワンピース HeRIN.CYE/バロックジャパンリミテッド ヘアメイク=進藤郁子(資生堂)

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