2021年の年末、私は「インドの虎は目覚めるか?」というタイトルでコラムを書いた。
半導体生産基地を自国内に創設しようとするインドの姿勢を書いたが、その頃から市況は激変した。世界的な半導体の供給不足は現在ではまるでなかったかのように、一転して流通在庫が積みあがる状況になり、メモリーを中心としたコモディティ製品は価格下落が止まらない。こうした状況を受けて業界は固定費のコストカットに舵を切るが、数々のシリコンサイクルを生き抜いた各社は、この状況が一時的なもので、今後も市場は成長し続けることを疑わない。