2023年01月19日15時53分 / 提供:マイナビニュース
中国国家統計局が、昨年末の中国の総人口を14億1,175万人と発表した。これは前年比で85万人の人口減少だという。中国の人口減少は実に61年ぶりだそうだ。
同局によると、昨年の出生率は1,000人当たり6.77人で、前年の7.52人から減少し、過去最低を記録したという。一方で、死亡率は1,000人当たり7.37人で、ここ数十年で最高を記録し、前年の7.18人を上回ったそうだ。
中国の人口減少は、若者の失業率の高さや、所得への期待の弱さ、長寿化によって両親や祖父母の世話をする必要が増えたことなどが要因として挙げられている。若い世代が子供を持つことに消極的なっているという指摘だが、新型コロナウイルスによる行動制限も一因だという意見もある。
中国ではこれまで、人口増加を抑制し、経済成長に適応させる目的として「一人っ子政策」を制定し、夫婦が2人以上の子供を持つことを法律で制限していたこともあった。これは1979年から実施されていたが、その後、人口動態が悪化したことを受けて、2016年には「一人っ子政策」を緩和し、夫婦が2人の子供を持つことを認めた。2021年には再び許容範囲を拡大し、3人までの子供を持つことができるようになっていた。現在までに、夫婦などに対する現金支給や減税など、子供を持つことを奨励する様々な施策も開始している。。
ネット上では「これからはインドやね」「すごい高齢社会が訪れるんでしょうね????」「減るんだ…思ってたより早いな」「中国もいろいろな意味で。新しいフェーズに入りましたね。」などの声が寄せられた。