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新型コロナとインフルエンザは同時に流行しているのか? 東大などが検証

2023年01月16日12時22分 / 提供:マイナビニュース


東京大学(東大)、国立国際医療研究センター(NCGM)、国立感染症研究所(NIID)は1月13日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行がインフルエンザの流行に与える影響を調べるために、世界保健機関(WHO)の全6地域を代表する22か国について、2019年第1週から2022年第45週までのCOVID-19およびインフルエンザの陽性例数を比較した結果、COVID-19とインフルエンザは、同じ地域において同じ時期に同じ規模では流行していないことが明らかになったと発表した。

同成果は、東大 医科学研究所ウイルス感染部門の河岡義裕特任教授(東大 国際高等研究所新世代感染症センター 機構長/NCGM 研究所国際ウイルス感染症研究センター センター長兼任)、NIID インフルエンザ・呼吸器系ウイルス研究センターの高下恵美主任研究官を中心とした国際共同研究チームによるもの。詳細は、国際的な専門団体であるインフルエンザおよそのほかの呼吸器ウイルス疾患学会が刊行するオープンアクセスジャーナル「Influenza and Other Respiratory Viruses」に掲載された。

世界6地域とは、アフリカ地域・東地中海地域・ヨーロッパ地域・アメリカ地域・南東アジア地域・西太平洋地域を指す。そして代表する22か国として、南アフリカ・エジプト・フランス・ドイツ・イスラエル・イタリア・オランダ・ポーランド・スペイン・イギリス・ブラジル・カナダ・メキシコ・アメリカ・インド・タイ・オーストラリア・中国・日本・フィリピン・韓国・ベトナムのデータが対象とされた。

COVID-19およびインフルエンザの陽性例数について、両Y軸の比率を等しく(1:1)した場合、22か国すべてにおいてCOVID-19の陽性例数と比べてインフルエンザの陽性例数が極めて少ないことが確認された。次に、COVID-19とインフルエンザの流行状況を比較しやすくするため、両Y軸の比率を国別に調整した上での解析が行われた。すると、22か国すべてにおいて、COVID-19の感染拡大後にインフルエンザの陽性例数が著しく減少していることがわかった。

そのうち、日本と韓国ではCOVID-19の流行下において終始インフルエンザの流行が低い状況が続いていた。また、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスを除くそのほかの国では、COVID-19とインフルエンザの流行のピークに明らかな逆相関が見られたという。


続いて、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスにおけるCOVID-19とインフルエンザの流行状況をより詳細に解析するため、2022年第1週から第45週までの陽性例数について、両Y軸の比率が1:500に調整され、その上で比較が行われた。その結果、ドイツにおけるインフルエンザの陽性例数が非常に少なかった一方、フランスでは第13週、イタリアでは第12週、イギリスでは第15週にインフルエンザの流行のピークが確認されたとする。さらに、これらの3か国内における流行状況の詳細な調査が行われ、インフルエンザの流行はCOVID-19の流行とは異なる地域で増加していることが判明した。

今回の研究では、世界においてCOVID-19とインフルエンザが同じ地域において同じ時期に同じ規模では流行していないことが示された。日本では、COVID-19が流行して以降では、インフルエンザの患者数が流行前と比べて文字通り桁違いに少なくなったことは以前から把握されていたが、今回の研究で、改めてCOVID-19の流行下において終始インフルエンザの流行度が低い状況が続いていることが確かめられた。しかし研究チームは、北半球ではCOVID-19流行下で4度目のインフルエンザシーズンを迎え、日本国内におけるインフルエンザ定点当たりの報告数が増加傾向にある中で、COVID-19とインフルエンザの同時流行を評価するために、引き続き流行状況を注視する必要があるとしている。

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